海外薬用植物園見学会 訪問場所紹介④Martin Bauer
ドイツ・ニュルンベルグから車で40分ほどのVestenbergsgreuth(フェステンベルクトグロイトと発音されます)という小さな街にマーチンバウアー社の本社および主力工場があります。マーチンバウアー社は世界最大のハーブティ・メーカーで、毎年4万トンのハーブティを生産しています。生産ラインは10ライン程度(殺菌、選別、粉砕、ブレンド、包装など)あり、保管倉庫は1年間分の収容能力(つまり4万トン分!)があります。各種分析機器(GCMS18基、LCMS30基、LCMSMS5基)を擁する研究所が併設され、サンプル消費量だけで年間10トンになるとのことです。
今回の訪問(5月25日午前)では生産ラインや研究所を視察することはできませんが、保管倉庫やハーブ農場を視察し、同社プレゼンテーションルームで欧州のハーブ事情についてのセミナーを受講することができます。
現在予定しているプログラムは以下の通りです。
09:00 Welcome at Martin Bauer
ハーブティを飲みながら同社の概要やドイツ・ハーブティ事情を説明いたします。
09:45 Presentation of EHIA(European Herbal Infusions Association)
by Chairman of EHIA’s Scientific and Technical Committee: Dr. Adolf Kler
ヨーロッパ・ハーブティ協会(EHIA)の科学技術委員長であるクラー博士に「ヨーロッパのハーブティ事情について」(予定)のプレゼンテーションをしていただきます。
10:30 Visit of the Herbal Garden at Martin Bauer
マーチンバウアー社のハーブガーデンを視察いたします。
11:00 Field Inspection / Warehouse Tour
商業生産をしているハーブ農場を訪問します。世界中からハーブが集められている、壮大な保管倉庫群を視察いたします。
通常マーチンバウアー社がこのような企画をすることはなく、日本メディカルハーブ協会が監修する今回の海外薬草園見学会ツアーのために特別に用意していただいたプログラムです。
ヨーロッパのハーブティ事情について概要を知ることのできる貴重な機会ですので、みなさまのご参加をお待ちしています。
(紹介文:桂川直樹)