除菌スプレー 抗菌力抜群のティートリーと針葉樹で
ティーだけではもったいない 暮らしにもっとハーブを
だんだんと日暮れが早くなる秋。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、家で過ごす時間が長くなった方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、感染症対策にも役立つ、ハーブの活用法をご紹介します。
一番のおすすめは、ハーブチンキ。チンキはハーブをアルコール(ウォッカ、ホワイトリカーなど)に漬けて成分を抽出したもので、チンキ剤、ティンクチャー(tincture) とも呼ばれます。アルコールに漬けることで、お湯では抽出されないハーブの有効成分を効率よく引き出すことができ、長期保存できるのもメリットです。
チンキの用途は幅広く、原液を使った除菌スプレーは、テーブルなどの拭き掃除に。 アルコール濃度10%程度に水で希釈すれば、エアフレッシュナーや虫よけスプレーに。さらに1%以下に希釈したものは、有機栽培用の殺虫・殺菌剤に。また、アルコールとハーブのみで作っているので、マウスウォッシュやうがい薬として使用することができ、お茶やお湯に数滴混ぜて飲むなど内服も可能です。そのほかにも入浴剤や化粧水、ヘアトニックなど、活用法は様々。
使用するハーブにこれといった決まりはなく、庭で育ち過ぎてしまったハーブや、 賞味期限切れのハーブティーの有効活用法としてもおすすめです。作り方の基本を覚えたら、目的や効果に合わせて自分なりのアレンジを楽しんでください。
使い方広がる 万能ハーブチンキ
01 除菌スプレー 抗菌力抜群のティートリーと針葉樹で
Disinfectant Spray
〔 用 具 〕広口のガラス瓶、ビーカーなどの口つき容器、スプレー容器
〔 精 油 〕ティートリーやユーカリなど好みの香りのもの …. 計 10 滴
〔フレッシュ(またはドライ)ハーブ〕 ティートリーやユーカリ、ヒバ、ヒノキ、カヤなど………. 適量
40度のウォッカ(または 35度のホワイトリカー)…. 80mL
- 洗浄して乾かした瓶にティートリーやユーカリ、ヒバなどを 入れ、ウォッカを注ぐ。この時、ハーブがウォッカに完全に 浸かるようにする。
- ふたをして冷暗所に置き、1日1回瓶を振って混ぜる。
- 3週間ほど浸けたら、ハーブチンキのでき上がり。3か月以 上経った場合はハーブを取り除いたり、新しいハーブと取り替 え た りして 保 存 す る 。
- チンキをスプレー容器に入れ、好みの精油を加えてよく振って混ぜる。
POINT ハーブはフレッシュ、ドライのどちらでも手に入りやすいものを使ってください。スプレー容器にフレッシュハーブを入れるときれいです。チンキを使って減ったらまたウォッカを足す、3か月経ってハーブを取り除いたらまた新たなハーブを浸けるなど、継ぎ足ししながら使うことができます。
※撮影ではヒバとユーカリを使用し、ウォッカ 200mLで作成しています。