ぬくもりと香りでリラックス バスタイムにストレスケア
アロマオイルや手作り入浴剤で
お休み前のひと時を癒しの時間に
日常生活の中で上手にストレスをマネジメントしたい方に、今回はアロマを使ったバスタイムの楽しみ方をご紹介します。
トリートメントオイルは、アロマテラピーで顔や体をマッサージする時に使うオイル。精油に含まれる成分が肌に浸透し、リラックス、血行促進、疲れやむくみの改善など様々な効果をもたらしてくれます。使う時は、手のひらでオイルを少し温め、首筋、肩、腰、足などをやさしくさすってください。お風呂上りの代謝のよい時に行うと、精油成分が体に浸透しやすいため、いっそう高い効果が得られます。
使用する精油は、嗅いでみて自分が心地よく感じるものを選ぶのが一番です。苦手な香りでは効果が得られないばかりか、かえってストレスを増やしてしまうことに。ネロリ×ベルガモットのように何種類か組み合わせて使うのもおすすめです。
お風呂でリラックスするなら、入浴剤も欠かせません。乾燥肌にもよいバスミルクや体がポカポカ温まるバスソルトは、少ない材料で簡単に手作りできます。お湯は38℃くらいのぬるめにしてゆっくり浸かり、お休み前のひと時を楽しんでください。
バスソルト
保温、保湿、発汗、疲労回復、美肌効果も
- 〔用具〕 ボウル、ガラス棒、保存容器
- 〔ドライハーブ〕バタフライピー(あればパウダー) 大さじ1
- 〔精油〕お好みで 15〜20滴程度
天然塩 200g
- ボウルに天然塩、バタフライピーを入れてかき混ぜる。
- 精油を加え、さらによく混ぜる。
- 保存容器に移し、冷蔵庫で保存する。使用する時は1回の入浴で大さじ1〜3ほどお湯に加える。
ポイント
バタフライピーはポリフェノールの一種であるアントシアニンを含むため、お湯がきれいな青色になります。バタフライピーの代わりにバレリアンやホップなどもおすすめです。リーフ状のハーブを使う場合は、湯の中で散るのを防ぐためにお茶パックなどに入れて使用してください。精油は、敏感肌の人は控えめに加えるようにしましょう。
トリートメントオイル
乾燥肌のケアや日焼け後の肌ケアにも
- 〔用具〕 小さめの容器、ガラス棒
- 〔精油〕お好みで 1〜2滴(例として、クラリセージ、ラベンダー、モミ、ベルガモット、ネロリ、ローマンカモミールなど)
- 〔オイル〕(好みのもの※POINT参照) 10mL
- オイルを容器に入れ、精油をたらす。
- ガラス棒でよくかき混ぜる。
ポイント
多めに作りたい時は、同じ割合で増量してください。ふたつきの保存容器があれば、オイルと精油を入れてよく振り混ぜるだけでOKです。ベースとなるキャリアオイルは、ホホバオイル、グレープシードオイル、スイートアーモンドオイル、アボカドオイル、ココナッツオイル、オリーブオイル、椿油などの植物油の中から自分に合うものを選びましょう。乾燥肌が気になる人には、ホホバオイルやスイートアーモンドオイル、アボカドオイルなどがおすすめです。
バスクリーム
ストレスの緩和、冬場の乾燥肌対策に
- 〔用具〕 大きめの容器、ガラス棒
- 〔精油〕お好みで 6滴
- 生クリーム 30mL
- 生クリームを容器に入れ、精油をたらす。
- ガラス棒でよくかき混ぜ、お風呂のお湯に加える。
ポイント
作り置きせず、必ず1回ごとに作るようにしましょう。精油は上記のトリートメントオイルの作り方で紹介したものの他に、ジャスミンやイランイラン、ゼラニウムなどのフローラル系もおすすめです。甘く華やかな香りで沈んだ気分を引き上げ、安心感を与えてくれます。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第58号 2021年12月