2022.5.30
ハトムギとセリのおかゆ:腹もちがよく、ダイエットのサポートにも最適
Herb Conditioning 探して、嗅いで、味わって身近なハーブを楽しもう
芽吹きの春、緑がまぶしい季節がやってきました。冬の間に縮こまった体を緩め、身近なハーブを探しに出かけませんか。
ハーブは、私たちの生活に役立つ“香り”のある植物の総称です。道端や土手、畑のあぜ道などもよく注意してみれば、“雑草”と思ってきた植物の中にも、体にうれしい効果をもたらしてくれるハーブがたくさんあることに気づくでしょう。
湿地や小川などの水辺に自生するセリは、春の七草の1つ。特有の香りと苦みの成分に、鎮静作用や解毒作用、利尿作用など優れた効能があります。
血行促進、抗菌、整腸、血液浄化など様々な効能をもつヨモギは、3~5月の若葉の頃が最もおいしい収穫時期。定番の草餅も、フレッシュハーブで作れば香りが際立ちます。
ハーブを採る時は、農薬や動物の糞尿などで汚染されていない場所を選び、再生できるように根は残して葉や茎だけ摘むようにしましょう。また、有毒植物を間違って食べてしまわないように、知らない植物は絶対に採らない心がけも大切です。ルールを守って、安全に春の1日を楽しんでください。
ハトムギとセリのおかゆ(2人分)
〔用具〕
- 厚手のふたつき鍋、お玉、箸
- 生米 1/2合(75g)
- 水 800mL
- ハトムギ 大さじ2
- 塩 小さじ1/2
- 顆粒和風だし 小さじ1
- セリ 適量
- クコの実 適量
- 鍋によく研いだ米、顆粒和風だし、ハトムギ、水を入れて中火にかける。この時、ふたはしない。
- 白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにお玉でゆっくり混ぜる。
- 鍋に箸を渡してふたをした状態で弱火に30分かける。この間にセリをゆでておく。
- 塩で味をととのえ、鍋全体をゆっくりと混ぜたら火を止め、ふたをして10分蒸らす。
セリとクコの実を乗せたらでき上がり。
POINT
- ハトムギには体内の老廃物の排出を助けるデトックス作用や利尿作用があり、むくみや便秘の解消に役立ちます。
- セリには貧血予防に欠かせない鉄や葉酸などのミネラルや、余分な塩分の排出を促すカリウム、強い抗酸化作用で知られるβ-カロテンが豊富です。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第59号 2022年3月