皮膚の構造をはじめとする基本知識から、紫外線による肌の老化(光老化)、活性酸素による酸化(老化)だけではなく、反応性が強い糖とたんぱく質の結合により肌に劣化変性を生じる糖化についても学び、基本的なルールのもとに化粧品を手作りするための主な基材、植物エキスや美容有効成分などをご紹介します。
講座概要:
植物が自ら生合成する抗酸化、抗炎症、抗菌作用などを利用して化粧品を手作りして楽しむ人も多くなってきていますが、ハーブや精油など自然のものはすべて安全というわけではなく、ハーブ、精油だけではなく基材そのもの知識や何よりも使用する側の肌質も知る必要があります。安全性に対する知識は当然のことながら、日本の法律上、化粧品を作るにしても販売するにしても製造・販売の許可が必要です。そのうち、手作り化粧品は自分でのみ使用するのであれば自己責任原則のもと許されています。
本講座では、皮膚の構造をはじめとする基本知識から、紫外線による肌の老化(光老化)、活性酸素による酸化(老化)だけではなく、反応性が強い糖とたんぱく質の結合により肌に劣化変性を生じる糖化についても学び、基本的なルールのもとに化粧品を手作りするための主な基材、植物エキスや美容有効成分などをご紹介します。
そのほかにも肌老化を促進させる要因には体外、体内にも多く存在しているため、「美しい皮膚」を保つには、皮膚表面からのアプローチと体内からのアプローチが欠かせません。スキンケアだけでなく、バランスの取れた食事の摂取、運動、睡眠、ストレスケアなど、体外体内双方からアプローチします。
また、本講座は理論編と実習編に分かれており、中でも第 4 回目のハーブゴマージュは、肌に対して強い刺激が懸念されるため、今回あえて実習に取り入れました。是非、参考にしてください。
グッドエイジングケアを楽しみましょう!
講座内容:
- 第1回
- 化粧の歴史
- 季節による肌の変化
- 肌質タイプの分類
- 皮膚の構造
- 実習:芳香蒸留水(ハーブウォーター)
- 第2回
- 真皮の構成
- 酸化と糖化
- 光老化
- メラニン生成のメカニズム
- 紫外線による炎症反応メカニズム
- サンケア指数
- 主な美白有効成分
- サンスクリーン剤
- 油性成分の種類
- 実習1:美容オイル
- 実習2:サンスクリーンジェル
- 第3回
- 肌を劣化させる要因
- 化粧品の安全性と関連法規
- 主な水・水性成分
- 実習:モイスチャークリーム
- 第4回
- 主な美白有効成分
- 主な抗酸化成分
- その他の主な有効成分
- 植物エキス
- 健康肌をつくるには?
- 実習:ハーブゴマージュ
視聴条件:
- 視聴期間:お申込み後、3か月間視聴可能
- 受講料金:一般/16,500円 会員/13,200円
※テキスト込みの金額です。テキストはお申込み後ダウンロードしてください。 - 所要時間:各回120分×4回
講師:
- 三上 幸江/当協会理事
協会の各種認定講座などで植物美容という言葉を耳にしますが、化粧の歴史など認定講座内では聞けない内容や、皮膚に関して詳しく理解することのできる講座でした。エッセンシャルオイルやハーブの使いかただけに終わらず、特に使用する側の肌タイプや皮膚に関する基礎知識を4回にわたり段階を経て学べる構成で1年(シーズン)、ライフステージに応用できると感じています。実習は動画を見るので気になる部分は何回も見直せます。2、3回目の実習に関わる製剤の説明部分は、油性、水性といった化学が苦手な私には少し難しく感じる内容も出てきましたが、この部分の理解を深めたかったので、ピンポイント、ストライクゾーンの内容でした。最終回は、植物美容だけでは美しい肌を保てない。という内面美容に触れている点も大事な部分で、植物美容についてホリスティックに学べました。