南太平洋フィジーの植物療法

村上志緒

南太平洋の島国フィジーの暮らしや文化、フィジアンハーブの特徴、植物の活用、また伝統医療家が役割を担うフィジーの医療についてなど、植物の力と人の知恵を学び、地球環境や社会のあり方も考えます。

講座概要:

力強い太陽の光を浴びたココ椰子の森,色鮮やかな花々,島々を包む珊瑚礁やマングローブが広がる青い海,肥沃な土壌、そして村に入ればみんなの笑い声の響くフィジー。生命力溢れるフィジーの風景は,私たち人間も,繊細な感覚を持った生き物であることを思い出させてくれます。 フィジーの先住民は、数千年前にカヌーに乗って大海原を航海してオセアニアの島々に住み着いたカヌーピープル(ラピタ人)、北の終点はハワイと言われています。そのカヌーには暮らしに欠かせない植物が積まれ、カヌープランツと呼ばれています。この先住民による伝統医療Wai Vaka Viti(ワイバカビチ)は現代のフィジーにも継がれ、健康管理や医療課による治療に活かされています。そんなフィジーの人々の暮らしはいつもハーバルメディスンとともにあります。 この講座では、メディカルハーブ活用に繋がるフィジーの風土、経済の観点からは発展途上国とされているフィジーならではの暮らし方や文化、フィジアンハーブの調製法などの特徴、イランイランやサンダルウッドなど私たちにもおなじみの植物の活用、また伝統医療家が役割を担うフィジーの医療などについて、エスノボタニカル(民族植物学的)な観点からお話します。 比較的情報を入手しやすい先進国のみならず、発展途上国フィジーでの植物療法の現状について知っていただくことで、よりグローバルな視点でメディカルハーブ についての理解を深めていただけたら嬉しいです。またフィジーでの植物と人との関係性を知ることで,健康をキーにして自然環境や社会の在り方について考えるきっかけとなることも期待しています。

講座内容:

  1. フィジーの風土や文化、暮らしの特徴
  2. フィジアンハーブの歴史・文化
  3. フィジー、ラケンバ島の医療
  4. フィジーでのメディカルハーブの活用
    1. 島民を対象とした民間活用の意識調査
    2. 伝統的は保健・医療専門家を対象とした調整法の調査
    3. 調整法の例
    4. 主なフジアンハーブの実際

視聴条件:

  • 視聴期間:お申込み後、3か月間視聴可能
  • 受講料金:一般/4,400円 会員/3,300円
    ※テキスト込みの金額です。テキストはお申込み後ダウンロードしてください。
  • 所要時間:1回120分

講師:

  • 村上 志緒/当協会理事