薬草観察ツアー in 長野に参加して
日程:2022年5月13日(金)~5月14日(土) 会場:養命酒製造ハーブの庭&カミツレの里
5月13日朝、新宿駅西口を出発、期待に反しての雨模様でしたが、楽しみにしていた信州への旅、ご一緒させていただくメンバーの自己紹介を聞きながら、気持ちは晴れ渡った空のようにワクワクしていました。
ランチタイムに諏訪湖畔に到着、「レストランくらすわ」にて信州十四豚と信州野菜たっぷりのおいしい食事を楽しみました。昼食後に養命酒駒ヶ根工場に移動、中央アルプス山麓に広がる里山に抱かれたこの場所は、緑が美しく、空気が澄み渡り、とても穏やかな景色で心癒されるひとときとなりました。
養命酒の原料生薬についてのお話を聞きながら養命酒を試飲、アルコールに弱い私ですが、なんだか身体に効きそう…と思いながら、グッと飲み込み、効果あり?この夜はグッスリと眠れました!
小雨降る中、「養命酒健康の森」ではクロモジ、アカマツやシラカバなどの樹木に触れ、雨粒に濡れる草花もとても美しく、森林セラピーも体感できました。
「養命酒ハーブの庭」ではたくさんのハーブや草花、養命酒の原料生薬植物を鑑賞、楽しい時間でした。また植物療法としての「クロモジ」についての興味を新たにした一日でもありました。
夕方、「カミツレの宿〜八寿恵荘」に到着、ずっと行ってみた〜い、と願っていた場所は北アルプスの山々に囲まれた、自然豊かな素敵なお宿でした。無垢材を使った、木のぬくもりに包まれたお宿はとても気持ちよくて、のんびりゆったり時間が過ぎていく感じでした。
すぎ、けやき、ひのき、あかまつ、さくら…お部屋の名前も優しい響きです。さっそく、カミツレエキスたっぷりのお風呂へ。カモミールの香りに包まれて、ゆっくり温まれる琥珀色のお湯を堪能し、心も身体もリラックス。幸せな気分で夕食の時間を迎えました。無農薬野菜を使ったお料理とかまどご飯はまさに「ご馳走」、お野菜だけのお料理マジックに感動しながら、カモミールのデザートまで全部おいしくいただきました。
夜のリラックスタイムは静かなラウンジへ。自分でハーブをブレンド、音楽を聴きながらティーを楽しんだり、書棚にある本を読んだり、とても穏やかな時間を過ごしました。目覚めたら雨も上がっていて、密かに楽しみにしていた早朝のお散歩に参加、標高800mのこの場所に育つカモミールのお花は満開にはまだ少し早かったけれど、元気に咲いていました。
甘い香りはやっぱり素敵です。柔らかな葉っぱを食べてみたら、あら、おいしい!そして、なにより空気がおいしく、景色も最高!お散歩ガイドを聴きながら、次は満開の季節に絶対来るぞ〜、と心に誓った私でした。
採れたて野菜のサラダをたっぷり、優しいお味のスープと焼きたてパンで朝食をいただいた後は、可憐なカモミールを摘みに。思い思いの花束にして、皆、とってもうれしそう。笑顔あふれる幸せを運んでくれるカミツレの宿は、春、夏、秋、冬…きっといつ訪れてもすばらしい景色が迎えてくれることでしょう。
2日目は池田町のハーブセンターや大雪渓酒造を見学、大王わさび農場にも立ち寄り、たくさんの「植物の恵み」に触れたバスの旅を終えました。
参加者の皆様、JAMHA事務局の山名様、素敵な時間をありがとうございました。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第61号 2022年9月