2023.1.16

甘くてやさしいアーユルヴェーディック・スイーツ グラノーラバー作り

生活の木ハーバルライフカレッジ講師

阿部しずか

アーユルヴェーダでは、人間は自然の一部であると考えます。動物たちが冬眠に入るように、人間の身体も、冬に滋養に優れた食べ物を摂って、寒い冬を乗り切ろうとします。冷えやすく乾燥しがちな冬は、ナッツなど油分を含む食材、甘味を積極的に摂りましょう。

また冬は何となくソワソワと浮足立つ季節。甘いスイーツとハーブティーでゆっくりリラックスする時間を過ごすことがおすすめです。

慌ただしい中での食事や、休息不足は心身共に悪影響であると、アーユルヴェーダでは考えます。ぜひ普段より規則正しい生活を心がけてください。
今回は冬におすすめ、滋養たっぷりグラノーラバー作りをご紹介します。

材料・用具 5個分(約2㎝×10㎝)

ギー*

無塩バター 250g
*無塩バターを精製(不純物を取り除いて)して作る高純度のオイルのこと

※鍋は焦げにくい物がおすすめ

グラノーラバー

  • オートミール 100g
  • ナッツ・ドライフルーツ類※ 100g
    • ※くるみ・マカダミアナッツ・イチジク・デーツ・レーズン・ゴジベリー・ゴマなど
  • 砂糖 大さじ2
  • アガベシロップ 大さじ2
  • ギー 大さじ1
  • 水 大さじ2

保存期間

  • ギー/冷蔵庫で保存瓶3カ月程度
  • グラノーラバー/冷蔵庫で1週間程度

ギーの作り方

  1. バターを鍋に入れ、中火にかける。
    ※バターは常温に戻しておくとよい。
  2. バターの塊が全て溶けたら弱火に。
    パチパチとてんぷらを揚げているような音がする。
    焦げないように注意しながら、気長に待つ。
  3. 泡と音の変化に気をつける。
    次第に小さな泡になり、音も小さくなってくる。
    バターはまだ濁った状態。
    ※混ぜると濁りの原因になるため注意
  4. 泡が減り、バターが透明になったらコーヒーフィルターなどで上に浮いた不純物を濾して、保存瓶に入れて完成。

グラノーラバーの作り方

1. フライパンで炒ったオートミールと好みの大きさに切ったナッツ、ドライフルーツ類を合わせておく。

2. アガベシロップ、砂糖、水を中火〜弱火にかけ、とろみがついたら1とギーを加えて弱火で混ぜる。

3. 2を、クッキングシートを敷いた型に入れ、押し固める。上からも押さえるようにする。 ※火傷に注意

4. 粗熱がとれたら、お好きな型にカットしてでき上がり!
※固まりづらい場合は、冷蔵庫や冷凍庫で冷やしてからカットするとよい

POINT

  • シリアルやグラノーラのような軽いもの、ドライなものは本来は、冬は控えめにしたほうがいいですが、今回はグラノーラに甘みを足し、ギーや、油分の豊富なナッツ類を多めに入れ、しっとりさせたことで、冬にもおすすめ、ほっこりスイーツにしました。
  • 他に、シナモンパウダー モリンガパウダー小さじ2、カルダモン1つなどを入れると、違った風味が楽しめます。
  • ギーは、ご家庭にあるバターや油と同じように、料理やお菓子作りに使うことができます。

アーユルヴェーダとは

5,000年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療。「よりよく生きるための教え」として、瞑想やヨガ、オイルマッサージ、呼吸法、ハーブを用いた食事療法などを毎日の生活に取り入れて、病気を予防し、心と体の健康を保つことを目的としています。

生活の木ハーバルライフカレッジ講師
阿部しずか あべしずか
アーユルヴェーダサロン AYUSHAにてセラピストとして活動後、セラピスト講座講師として活動。JAPAアーユルヴェーダセラピスト養成講座、アーユルヴェーダアドバイザー養成講座、AEAJアロマセラピスト養成講座、アロマハンドセラピスト養成講座など、セラピスト講座担当。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第62号 2022年12月