2023.3.14

浸出油: 月経や更年期の悩みにもハーブや精油が大活躍

Herb Conditioning 女性は先まわりの対処で今よりもっとラクになる

女性の体は、女性ホルモンの影響によって変化します。月経痛や月経前症候群(PMS)が悩みという人は少なくありませんが、女性ホルモンのリズムを知っていれば、先まわりして対処できるとポジティブに考えてみましょう。

更年期の不調も、今はこういう時期と分かっていれば、無理をしないなどの対処ができ、ゆとりをもって過ごすことができます。リラックス効果の高いハーブや精油を活用して、不快な時期を軽やかに乗り切りましょう。

ラズベリーリーフやローズは、女性のホルモン系に作用してバランスを整える働きがあります。月経痛やPMSには、月経の7~10日前から飲用してみてください。

浸出油を使ったマッサージも、忙しい日常生活で乱れた心と体の調整に役立つセルフケア方法です。筋肉のこりをほぐし、体の滞りを取って巡りをよくするので、月経痛以外にもリラックス、リフレッシュ、疲労回復、肩こりや腰痛、むくみ解消などの効果が期待できます。ピンポイントでこりや痛みを解消したい場合には、温湿布もおすすめです。

クラリセージにはエストロゲン様作用があり、ホルモンバランスを整え、女性特有の不調の緩和に効果を発揮してくれます。

浸出油 
ハーブの有効成分を溶け込ませたオイル

〔用具〕広口のガラス瓶、保存容器

〔ドライハーブ〕
ローズ 2g
セントジョンズワート 1g

植物性オイル(ホホバオイル、オリーブオイル、グレープシードオイル、マカデミアナッツオイルなど) 200mL

  1. 瓶にハーブを入れ、オイルを注いでふたをする。
  2. 日の当たらないところに置き、1日1回瓶を振って混ぜる。
  3. 2週間~1カ月ほど浸けたら、こして保存容器に移す。

POINT

このままマッサージオイルとして使用できます。

また、浸出油に蜜ろうやシアバターなどを加えて、軟膏やクリームを作ることもできます。

セントジョンズワートは憂うつな気持ちを明るくする働きで知られ、ホルモンバランスを整える作用ももつハーブです。

ATTENTION!

手作りコスメの使用はすべて自己責任となります。必ずパッチテストを行ってからご使用ください。

▶︎How to massage

オイルを手に取り、手のひらで温めるようにしてなじませてから気になる部分に塗り、円を描くようにやさしくさすりましょう。

血行がよくなっているお風呂上がりに行うとハーブの成分が皮膚に浸透しやすく、より効果的です。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第63号 2023年4月