関西地区イベント報告:700年の歴史 和漢胃腸薬<三光丸>に学ぶ、ハーブ丸剤作りに挑戦!
日程:2022年11月29日 会場:奈良県御所市三光丸クスリ資料館
三光丸様のイベントは2度目の参加でしたが、今回は丸剤作りに挑戦とのこと、大人の社会科見学気分!でとても楽しみにしておりました。当日はあいにくのしとしと雨でしたが、はるか昔お屋敷だった建物やお庭に雫が落ちる様はまた格別の風情があるように感じました。
資料館の様子
まずは700年の歴史をもつお薬の歴史や三光丸の作り方の工程、厳選された素材や資料館の見学から始まりました。中でも薬を担いで日本列島を渡っていた頃のお話は興味深く、現代の配置薬の風習につながることを知りました。また三光丸の原料や配合比は数百年変わらないことにも感銘致しました。
そして、お楽しみの丸剤作り!現在は機械で形成されていますが、昔は丸薬師と呼ばれる職人さんが手動の製丸機を扱い熟練の成形を行っていたそうで、その貴重な作り方を体験させて頂きました。
丸剤作り体験
しかも使用するトレーはJAMHA×三光丸×ポニーの里の刻印入りキハダのトレー!三光丸の丸い粒を1つひとつ同じ大きさに成形するのはとても難しかったのですが、職人さん気分で楽しい思い出となりました。
お楽しみの昼食タイムは、ポニーの里ファーム様特製、大和当帰やキハダをふんだんに使ったお弁当です。品数も多く豪華で、会員の皆様と次は何を食べようかとお話も盛り上がり、とてもおいしく身体が喜ぶお弁当でした。
大和当帰やキハダを使ったお弁当
イベントの終盤は三光丸様見学の醍醐味でもある浅見館長様の講座です。イベントごとに内容が変わるのも魅力で今回は漢方薬&和漢薬のお話!植物の持つ力の奥深さと人間のもつ治癒力を改めて知る機会となる貴重なお話、ありがとうございました。
今回丸剤作りが楽しめる手作りキットとキハダ板のトレーをお土産としてお持ち帰りさせて頂き、早速自宅で子どもと丸剤作りを楽しみ、また家族とも薬の在り方や植物について話す機会が持てました。キハダのトレーは今もリビングのディスプレイとして使用しております!
このような企画、運営をしてくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。また次回も楽しみにしております。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第64号 2023年6月