2023.9.14

ビタミンD摂取と死亡との関連 (国立がん研究センター)

主要な疾患による死亡では、ビタミンD摂取が多いグループで、脳梗塞死亡および肺炎死亡のリスクが統計学的有意に低く、ビタミンD摂取が最も多いグループでは、最も少ないグループと比較して、脳梗塞は38%、肺炎は21%、死亡リスクが低いという結果だった。

女性、高緯度地域居住者、高血圧既往者、カルシウム摂取が多い者で、全死亡のリスクが低いという結果が得られた。ビタミンDは紫外線を浴びることによって皮膚で生成されるため、日光を浴びることが比較的少ないと考えられる女性や高緯度地域居住者では、日光の影響よりも、食事からのビタミンD摂取による予防的作用の影響が相対的に大きくなったことが考えられる。
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/9052.html

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第64号 2023年6月