アダプトゲンで心と体をリセット!:オタネニンジンのチンキ
Herb Conditioning 有効成分がギュッと詰まったハーブチンキ
ティーに入れたり、料理に使ったりナチュラルな手作りコスメにも
< 用意するもの >
〔用具〕
広口のガラス瓶
遮光性の保存容器
〔ドライハーブ〕
オタネニンジン適量(容器の1/3〜1/2程度)
40度のウォッカ 適量
< 作り方 >
- 煮沸消毒して乾かした瓶にハーブを入れ、ウォッカを注ぐ。この時、ハーブがウォッカに完全に浸るようにする。
- ふたをして冷暗所に置き、1日1回瓶を振って混ぜる。
- 3週間ほど漬けたら、ハーブチンキのでき上がり。茶こしなどでこして保存容器に移す。
POINT
アルコールとハーブのみで作っているので、お茶やお湯に数滴混ぜて飲むなど内服が可能で、マウスウォッシュやうがい薬としても使用することができます。そのほかにも入浴剤や化粧水、ヘアトニックなど、活用法は様々です。
ATTENTION!
妊娠中の方や授乳中の方、高血圧の方の飲用は避けてください。
アダプトゲンを活用して疲労やストレスをためない工夫を
やる気が出ない、何となくだるい、体が重い……。疲労やストレスがたまると、体がつらいだけでなく、気分まで鬱々として、考え方も後ろ向きになりがち。そんな時は、無理に力を絞り出そうとせず、まずはしっかり休息をとることが大切です。併せて、ストレスを軽減して全身の調子を整えてくれるアダプトゲンをとり入れてみましょう。
エゾウコギは、シベリアニンジンとも呼ばれ、中国では古くから「気」を養う薬用植物として利用されてきました。オタネニンジンは、朝鮮人参、高麗人参の名で知られ、活力をアップしたい人に人気のハーブです。どちらもドライハーブが入手しやすいので、アルコールに漬け込んでチンキを作っておけば、化粧水に、飲用に、うがいにと、いろいろな用途に活用できます。
アダプトゲンの中でも、最も身近なものの1つが、タイ料理のガパオなどによく使われているホーリーバジル。アーユルヴェーダではトゥルシーと呼ばれ、最高ランクの薬草に位置づけられています。スイートバジルに比べスパイシーな香りで、加熱しても風味が飛びにくいことから、ハーブティーや炒め物、揚げ物などに重宝します。
アダプトゲンに分類されるハーブは、体内のエネルギー代謝を高めて疲労の回復を早める作用があります。上手に活用して、疲れをためない工夫をしましょう。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第65号 2023年9月