2023.11.27

2024年2月4日 第8回学術フォーラム「ライフスタイルが病気をもたらし ライフスタイルが病気を治す」

医学がいかに進歩しても健康を維持、増進させるには栄養・運動・休養の三本柱が基本です。身体が不調を感じた場合にはすぐに薬に頼るのではなく、まずはこの3つを見直すことが大切です。

それにより、薬を飲んでも効果がみられなかった病気や症状がすんなり改善することがあります。つまりライフスタイルが病気をもたらしているのです。

例えばスマホによる眼の疲れは頭痛や不眠をもたらします。今回のフォーラムでお招きする広田雅和先生はハイビスカスティーがスマホなどによる眼の疲れを短時間で緩和することを明らかにされました。

また佐古田三郎先生は患者のライフスタイルに着目して様々な病気の治療に効果をあげている先生で、その具体例などを発表していただきます。貴重な機会ですので皆様のご参加をお待ちしています。

実施概要

  • 行事名:第8回学術フォーラム
  • テーマ:「ライフスタイルが病気をもたらし ライフスタイルが病気を治す」
  • 日時:2024年2月4日(日)13:00~17:00
  • 開催方法:オンラインによるウェビナー形式(申込期間内申込者に限り1か月の録画配信あり)
  • 参加費:JAMHA会員:2,000円/一般:3,000円/学生:無料
  • 申込締切:2024年1月30日(火)15:00
  • 注記
    • 上記期日までにお申込みをされた皆様に、当日のウェビナーURLをお送り致します(開催3日前~前日頃配信)
    • 本フォーラム終了後にアーカイブの準備が整い次第、ご視聴案内をお送り致します。
    • JAMHA会員の方はログイン後に本商品価格が割引で表示されます。

プログラム

  • 13:00~13:10 開会挨拶 村上志緒(司会進行)
  • 13:10~14:20 Program1.広田雅和(帝京大学 医療技術学部 視能矯正学科)
    • 「ハイビスカスティの摂取によるデジタルデバイス使用後の眼疲労緩和効果の検証」
  • 14:20~14:30 質疑応答
  • 14:30~14:40 休憩
  • 14:40~15:50 Program2.佐古田三郎(篤友会 オーガニッククリニック院長)
    • 「縁起の視座:病気を軽快させるヒントは生活の中にある」
  • 15:50~16:00 質疑応答
  • 16:00~17:00 Program3.パネルディスカッション
    • 広田雅和、佐古田三郎、林真一郎(司会進行)

講演概要

【広田雅和先生(帝京大学 医療技術学部 視能矯正学科):
ハイビスカスティの摂取によるデジタルデバイス使用後の眼疲労緩和効果の検証】
近年、スマートフォンをはじめとしたデジタルデバイスの普及に伴い、眼疲労を訴える患者が世界的に急増している。眼疲労は一時的な眼の疲れであるため、休憩を摂ることにより、症状が緩和するが、より早く眼疲労を解消する方法の確立は、医療費の削減や業務効率の向上など、計り知れないほどの経済的効果が見込める。本研究では、疲労の緩和効果があるハイビスカスティに注目し、30分間のデジタルデバイス使用後にハイビスカスティおよび対照として水を200mL摂取し、5分間の休憩後の他覚的な眼疲労を、融像維持能力により評価した。5分間の休憩後における融像維持能力は、ハイビスカスティ摂取後(6.5%±9.5%)のほうが、水摂取後(1.8%±5.7%)よりも改善する傾向があった(P=0.059)。以上の結果から、ハイビスカスティの摂取は眼疲労の症状を短時間で緩和できる可能性が考えられた。

【佐古田三郎先生(篤友会 オーガニッククリニック院長):
縁起の視座:病気を軽快させるヒントは生活の中にある】 
病気は各個人における遺伝的な要因と様々な環境要因が複雑に絡みあって生じる現象ですが、現代医療は「原因があり、その結果、病気が発生している」という単純化された思考を基に同じ病名なら同じ治療を行う。仏教用語の縁起とは、すべては相互に関係し合って成立し、原因も結果も始まりも終わりもないことを言う。縁起の視座に立てば、病気を治すのではなく、各患者さんを治すということになる。従って、診療に際しては、その人の体(局所ではなく全身)や生活(食事・睡眠・運動など)を眺めてどうするか思案することになる。更に、概日/概年リズムも考慮する必要がある。食事、睡眠、運動は互いに絡み合いながら、概日/概年リズムと深く関係している。このセミナーではそれらに対する具体的アプローチについて概説する。

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