JHS&JAMHA 合同名寄ハーブサミットツアー
日程:2024年6月22日(土)~24日(日) 会場:北海道名寄市
メディカルハーブコーディネーター 松實伸之
北の大地での第29回全国ハーブサミット名寄大会「健康をささえる薬草のまち~なよろ~」に参加しました。ジャパンハーブソサエティー(以下、JHS)の方達のお誘いを得て参加人数不足によるツアーキャンセルを回避できたことから、特別な機会である予感を抱き旭川の集合場所へ。JHS事務局長のフッくんことユニークな深串氏がツアーコンダクターを担っていただきました。
初日は名寄に移動して、全国ハーブサミットに参加。まずはシンポジウム3講。1講目の林茂樹先生の「身近な生活にある薬用植物」では、生活、特に食用に供される様々な生薬とその供給の現状を講演いただき、供給面で海外にほとんどを依存している現状を知らされました。2講目の加藤淳先生の「健康を支える北海道産小豆」では、小豆のポテンシャルの高さを、驚きを持って知らされました。3講目は王子薬用植物研究所の八田嘉久氏のカンゾウの大規模栽培と商品化についての自社事例報告で、発芽率の低いカンゾウを大規模栽培へ誘う努力と汗が伝わる報告でした。
翌朝は5時起きで水上農場でのアスパラ収穫体験、もちろん採れたてのアスパラをその場で焼いて頂きました。甘くて水々しくて美味しかった。午前中は、まずサンピラーパークで真正ラベンダー‘ブルースピア’の植栽体験、見晴らしの良い一等地に植栽しました。水はけがちょっと心配で、再び見に来たくなりました。次に薬草花まつり見学で、薬用植物資源研究センターをガイド付きで見学、広大な畑には、寒冷地で育ちやすくする実験薬草が植えていました。午後は王子薬用植物研究所のカンゾウ畑の見学へ。場所は明かせない秘密の畑です。熱意あるスタッフさんが説明してくれました。夏は雑草との闘いに明け暮れるんですと、日焼けした女性スタッフさんがニコニコ顔で説明してくれました。いい顔してました。その後、イオン名寄店で開催されているハーブマルシェを見学、地元のハーブの生産品など18店舗を物色、一昨年前に訪れた滝上町の和薄荷を生産する方達とも再会できました。その後、名寄市北国博物館で開拓当時の生活、寒さと雪が織りなす幻想的な現象の写真を興味深く見ることができました。夜は、JHSとJAMHAとの飲み放題懇親会、楽しい宴でした。私はビンゴで一番乗り。宴のあと、国内でも数少ない民間開放している巨大望遠鏡を擁するなよろ市立天文台きたすばるへ。長い充実過ぎる一日でした。
最終日は、あいにくの雨の中、上野ファーム訪問、皆さん最後の訪問場所でもあり、お土産を購入しておりました。
今回のツアーでは、情熱的な方達との出会いだけでなく、互いを思いやり慈しむ空気に満たされた参加者の皆さまとのツアーでした。決して若くはない方を安全に誘導する心遣い、足元が汚れないよう常に配慮してくれた名寄の実行委員会の方、宴の景品を提供してくれたドライバーさん、こんな会社があったら最高だなあ、と感銘する場面がたくさんありました。雨の降りしきる上野ファームで、ある方が「あらあ、雨でお花たちが喜んでいるわあ」とおっしゃってました。この一言できっとステキなツアーであったことが感じられるかと思います。個人的には、JAMHA事務局長の憧れの木村さんにお会いできたことが大きな喜びでした。
みなさん、またお会いしましょうね。