2025.4.8

植物園めぐり:姫路市立 手柄山温室植物園(兵庫県姫路市)

年間を通して暖かい温室は冬のお出かけにもおすすめ。色鮮やかな花や植物を満喫しに植物園へ行ってみませんか。

大小2つの温室で季節を問わず花や緑を楽しめる植物園

 昭和55年に『手柄山中央公園』の南山に開園した手柄山温室植物園。園内にある大小2つの温室には、サボテン、洋ラン、ベゴニア、食虫植物を中心とした熱帯、亜熱帯、砂漠植物など120科1,500種25,000株を展示しています。また、季節に応じた展示会を企画開催することで、市民に憩いの場を提供すると共に、植物に関する知識の普及を図っています。

 手柄山中央公園内には植物園だけではなく、植物園と手柄山中央公園の北山を結ぶ「ちぎり橋」を渡ると、芝生広場、サンクガーデン、日本庭園、バラ園など花と緑に包まれた空間を散策することもできます。


レストハウス「花の家」は植物園への入園にかかわらず、くつろぎの場として利用でき、手柄山中央公園の緑が楽しめます。

専用温室で通年見られる姫路の市花「さぎ草」

 姫路市花「さぎ草」は、その名が示すように、色や形が「白鷺」の姿そのものです。姫路市は、市のシンボル姫路城「別名:白鷺城」にふさわしい花として、昭和41年8月に姫路の市花として制定しました。

 さぎ草は夏の花ですが、季節に関係なくいつでも見られるように園内に専用温室をもち、栽培展示しています(周年開花)。また、姫路市蝶「ジャコウアゲハ」が好んで食べる「ウマノスズクサ」も園内に植栽しており、羽化時は園内を飛来する様子が見られます。


姫路市蝶「ジャコウアゲハ」

姫路市花「さぎ草」

手柄山温室植物園 主な施設

大温室

ヤシ類、熱帯花木、マンゴーやバナナなど熱帯果樹をはじめ、洋ラン、食虫植物などがトロピカルなムードを演出しています。園内で一番背の高い植物「オウギバショウ(扇芭蕉)」があります。

小温室

弁慶柱、キンシャチなどのサボテン類や、パキポジウムなどの多肉植物たちを原産地別に展示しています。

ロックガーデン

グレビレア、バンクシア、カリステモンなどのオーストラリア産の植物で主に構成し、それに日本のグラス状の植物や装飾的な草花を合わせた個性的なロックガーデンです。

ハーブ園


ラベンダー、セージ、タイムなどいろいろなハーブ植物を展示しています。

サギソウ栽培温室


姫路の市花「さぎ草」を栽培展示しています。温度管理のため、温室内には入れません。花は外からご覧ください。

Information


手柄山温室植物園

 住  所 : 〒670-0972 兵庫県姫路市手柄93
 T E L : 079-296-4300 
 営業時間 :9時00分〜17時00分(入園は16時30分まで)
 休  園  日 : 金曜日(祝休日の時はその前平日)、年末年始(12月29日から1月1日)
 入  場  料 : 大人250円、小人(6歳から中学生)100円、なお幼児(6歳未満)は無料
  団体(30名以上)の場合、大人200円、小人50円
 駐  車  場 : あり(1日1回200円)
※詳細はホームページをご確認ください。
https://himeji-machishin.jp/midori/greenhouse/

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第70号 2024年12月