【専門部会セミナー】専門部会セミナーin東京
2017年9月17日(日)、東京農業大学世田谷キャンパスにおいて専門部会セミナー「糖尿病と植物療法~マルベリーを中心として」が開かれました。
私自身ダイエットのために、マルベリーを日常的に飲んでいることもあり、大変楽しみに参加させていただきました。
Program1 は入谷栄一先生による「糖尿病について」でした。
先生はハーブやアロマにも造詣が深く、植物療法に関する患者さんとのやりとりなど、わかりやすくお話しくださいました。
また『メディカルハーブの事典』を熟読されていて、効能・効果より安全性を重視するべきという部分を強調され、安全性の重要を再確認しました。
『結果にコミットする』(^.^)糖質制限にも触れられ、具体的でわかりやすく、おもしろく、和やかにお話しいただきました。
また、医学生さんたちの試験問題を用意して、私たちにもわかりやすくかみ砕いた回答と解説は大変楽しく聞かせていただきました。
Program2 は野田信三先生の「マルベリーの実践編」でした。
最初に桑畑の地図記号のお話から始まり、桑畑が広がっていた光景を思い浮かべました。現在、日本では桑畑・養蚕研究所が減少していますが、
-養蚕が世界へと広がっていった経緯
–御給桑と呼ばれる皇室行事にも見られる歴史的にも深い日本人と桑の係わり
-マルベリーはすべてを利用することができ、その各部位についての利用法、その部位の中でも私たちは葉を最も利用するが、品種ごとにデオキシノジリマイシン(DNJ)の含有量が違うことや、その葉の収穫部位でも含有量が違うということ(若葉が多い)
-マルベリーによる糖質吸収阻害についてなど、試験のためにテキストで勉強したこと以上の盛りだくさんの内容で大変勉強になりました。
そして、すぐに利用できる桑葉入りの食品の例をご紹介いただき、ぜひ桑葉入りうどんや粉茶などを購入してみようと思いました。
Program3 はおふたりの先生方に協会副理事長の林真一郎先生が加わり「質疑応答・パネルディスカッション」でした。
質問の中で、ご家族の方の糖尿病の治療に関する質問・またご本人が糖尿病で治療を受けていらっしゃる方の質問、I型・II型それぞれに対する先生方の応答にも大変興味深く聞き入ってしまいました。
時間が過ぎるのも忘れ、あっという間に終わってしまいました。
毎年11月14日は世界糖尿病デーで、「Unite for Diabetes」(糖尿病との闘いのために団結せよ)というキャンペーンのひとつとして全国各地でブルーにライトアップされるイベントがあるそうです。
ぜひ、そのライトアップを見に行こうと思っています。
今回のセミナーを受講して学んだこと、再確認したことをこれからのハーバルライフに役立てたいと思います。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第42号 2017年12月