【協会創立10周年記念インタビュー】米国で認定教室を運営
──メディカルハーブに興味をおもちになったきっかけなどをお聞かせください。
伴(敬称略、以下同):メディカルハーブとの出会いは6年ほど前になります。米国でマッサージセラピストとして働いているときに病気を患い、闘病生活を経験しているうちに、薬に頼らない生き方をしたいと強く願うようになりました。あるときインターネットで『メディカルハーブ検定テキスト』を見つけ、日本から取り寄せてみて検定試験があることを知り、日本まで行って試験を受けることにしました。
その経験がきっかけで、ハーブの魅力に夢中になり、ハーバルセラピスト、そして昨年はシニアハーバルセラピストの資格を取りました。
──米国でのメディカルハーブの利用状況はいかがですか。
伴:
アメリカの私が住んでいる地域では、ハーブ製品がたくさん売られていて、簡単にハーブのサプリメントが手に入ります。しかし、ハーブを勉強する場所が少なく、漢方の専門学校やインターネットでの通信教育しか見つかりませんでした。英語で受ける授業にも不安があったので、日本へ行って日本メディカルハーブ協会の認定校で講座を受けることができたことは、私にとって大きな収穫でした。海外からの受講のために、個人レッスンを受けつけてくださったスクールや講師の先生方に、深く感謝しております。
──ロサンゼルス郊外で、JAMHA初となる海外での認定教室を開設されていらっしゃいます。
伴:
ハーブの勉強をしながら、2015年に「Nalu Aroma Spot」というサロンをオープンさせました。サロンでは、リフレクソロジーの施術、アロマセラピーやハーブのクラフト作りを開催しております。
今年からは、メディカルハーブ検定講座を開催して、こちらに住んでいる日本人の方に受講していただいています。今のところは日本人の方のみ対象ですが、将来は現地のアメリカ人にもメディカルハーブの魅力を伝えるという夢を描きながら、これからも日々勉強を続け、それを発信していきたいと思っています。
JAMHAでは、認定教室は日本国内のみでしたが、事務局に問い合わせをさせていただき、海外初の認定教室となりました。事務局の方々、理事会の方々の柔軟な温かい対応とご理解に、言葉にならないくらい感謝しております。
──ありがとうございました。これからも米国のハーブ事情を発信していただければと思います。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第41号 2017年9月