2017.9.1

【地区イベント】カモミール摘み取り&フレッシュハーブクッキングinざおうハーブ

日本メディカルハーブ協会 前東北地区委員

小泉富士子

2017年5月30日、東北で初の地区委員企画「カモミール摘み取り&フレッシュハーブクッキングinざおうハーブ」を実施いたしました。「ざおうハーブさんのカモミール畑はすばらしいですから、ぜひ一度行ってみてくださいね。摘み取ってその場でいれたフレッシュカモミールティーは格別ですよ」と見せていただいた写真。遠くに蔵王連峰がそびえ、丘一面に広がるカモミール畑。一体この景色はどこに行ったら出会えるのか。宮城県蔵王町にあるハーブ生産者(株)ざおうハーブ創業者である平間会長が山の上に開墾したカモミール畑は観光のためではなく自分が景色を楽しむために植えつけを増やしてきたというもの。5月末の自社イベントの2日間しか案内つきでは一般公開しておらず、そこをJAMHAイベントのために特別設定日で摘み取りをお願いしました。カモミール畑で活動した後そのまま解散するにはもったいない、ハーブでお昼を作っちゃおう!アウトドアクッキングのようにみんなで作ったら絶対においしいはず!とバジルのジェノベーゼパスタとフレッシュミントのドリンクをハーブ料理が得意なざおうハーブ代表の平間拓也さんにリクエストしました。当初定員20名のところを申込み多数のため30人まで増員になり、参加者の半数近くが東京をはじめとした関東の方、東北は県外も含めて約半分という構成でした。

当日はよい天気に恵まれ、秋に植えつけ面積を大幅に増やしたカモミール畑は圧巻でした。空がとても近く、この景色を眺めながら自分で摘んだカモミールティーをいただく、ただそのためだけに遠くからいらしていただいたといっても過言ではありませんでした。

お昼のお楽しみのハーブクッキングはひとりずつフレッシュミントでノンアルコールモヒートを作り、準備していただいたジェノベーゼパスタにはバジル、サラダにはチャービル、イタリアンパセリ、セルバチコ、バジルを、ミネストローネスープにはローレル、ローズマリー、タイムとハーブをふんだんに使用しました。わいわいとおいしくいただきながら平間代表からレシピの解説と生産現場のお話を伺いました。ハーブは肥料がいらないと一般にいわれていますが、おいしいハーブを育てるためにオリジナルの堆肥を作って土にブレンドしているとのこと。そしてホームセンターや園芸店から出荷を求められる時期と本来ハーブが自然に成長できる時期には若干のズレがあるので東北では気温が上がるまで焦らず待ってじっくりと育てたほうがよいとのことです。

参加の皆さまからは「楽しかった!大満足!」といっていただき、企画、準備、当日の運営にご協力くださった方々に心より感謝申し上げます!

丘一面に広がるカモミール畑で。前列右端より、ざおうハーブの会長の平間久義氏と代表の平間拓也氏
ハーブクッキングの料理の数々とフレッシュカモミールティー

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第41号 2017年9月