【団体会員のご紹介】6月の森ハーブガーデン/オーベルジュ
北は森と湖に囲まれ、南はアウトレットのヨーロッパのような建物がはるかに見渡せるロケーションのよいこの土地に開業して、今年で22年目になりました。
1996年にハーブガーデンの開園はしたものの、はたしてお客様は来てくださるのかしらと心配しておりましたが、オープンの朝、お客様がハーブガーデンを散策して、香りを嗅いでいる姿を見たときは、しばらく立ち止まったまま、うれしくて感無量で涙があふれるほどでした。
ハーブを知っていただくのは、まず食だと思い、1997年にレストランを新築オープンいたしました。ひときわ高い天井は、ハーブを吊るして乾かすときには大変便利ですし、芳香が室内いっぱいに広がり、幸せな気分にひたれます。
そのうちに、ハーブは魅惑の香りといいますが、鼻からもらえる嗅覚と皮膚からもらえる呼吸が必要ということで、ホテルを造ったのです。ハーブを利用していただくために、香りとともに皮膚から吸収していただくのを実体験で皆さんに感じていただこうと思ったのです。
ガーデン内には200種類を超えるハーブを植栽しても、まだ植える所は空いていて、何を植えたらよいか考えあぐねておりました。まだ日本にはなかったハーブの種をフランスから輸入し、育苗して植えたことも運良く成功しましたし、ハロウィン用にと、かぼちゃの大きいものからおもちゃかぼちゃまで10数種のかぼちゃで旋風を起こし、また、変わったズッキーニもすずなりになってレストランのメニューに加えられました。
2007年、韓国のナムウォン市で開催された「世界ハーブサミット」に日本代表で出席し、紀全大学で講演しました。こちらは韓国政府とナムウォン市がバレーを造成して観光資源と産業基地として活用しています。
ハーブ博物館、ハーブティーの加工工場、ハーブを利活用した結婚式場など十余りのハーブ関連産業が運営中でした。
さて、日本メディカルハーブ協会の会員になって4年。県南地区で初めて開講することができ、これからもメディカルハーブを主体としたガーデン作りを目指していきたいと思っております。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第40号 2017年6月