2018.3.1

「養命酒」だけでなくハーブ酒や健康食品、化粧品も

養命酒製造株式会社 上級研究員

白鳥奈緒美

本記事は協会創立10周年に因んだインタビューです。

養命酒製造さんは団体会員として入会されていますが、どのような理由からだったのでしょう。

白鳥(敬称略、以下同): 最近は「養命酒」の名前は知っていても、味は知らないという方が増えています。ですから養命酒風味の飴を作って「こんな味なんですよ」というキャンペーンなどを行っていますが、並行して養命酒以外のお酒や健康に関連した食品も手がけ ています。そのひとつに「ハーブの恵み」というお酒のシリーズがあります。1 3 種類のハーブを含む、本当にハーブのお酒なんです。この普及を念頭に、よりハーブを楽しく日常の健康生活に取り入れていくヒントを学びたくて入会させていただきました。

ほかに、どのような健康関連の商品がありますか。

白鳥: 食品では、和漢素材を煮出して野菜と肉を入れて食べていただく「やくぜん鍋」。五行の白・黒・黄・緑・赤セットで販売しています。ほかにフリーズドライのおかゆなどもあります。でも普通のスーパーなどでは取扱いが少ないので、当社お客様相談室にお問合せいただきますと、販売店を紹介させていただきます(笑)。また「クーラ・ナチュア」という独自ブランドの天然ハーブエキスを使った化粧品シリーズもあるんですよ。

長野県の諏訪市、諏訪湖の畔に「くらすわ」という当社のレストランとショップ一体のお店があり、いろいろなものを取り扱っていますので、機会がありましたら、ぜひどうぞお訪ねください。

昨年、各地でベーシックセミナーの講師をお願いしましたが、どんな印象をおもちになりましたか。

白鳥: 皆さん、とても熱心で、本当にすごいなと思いました。私は 2 番目のセミナーだったのに、1時間半もの話をよくこんなに熱心に聞けるなと、そしてハーブに対する興味がすごいなって感心してしまいました。

会報誌への感想もお聞かせいただけますか。

白鳥: 私は結構この会報誌が好きで…。例えば特集では 1 種類のハーブについてそれぞれ専門の方が執筆されていて、また、ハーブの利用の仕方に関する内容もあって、この本自体でハーブの勉強になりますね。会報誌としてだけではもったいないと思っています。ネットで見られるようにはなっていますけれど、できればひとまとめにしていただけると、最近会員になった方にも勉強になるかと思います。

協会の活動へのご意見やご要望などがありましたらお聞かせください。

白鳥: ハーブの知識があって、本当に初期の不調だったらセルフメディケーションとしてハーブティーを飲んで温かくして治るよという方が増えるといいですね。昔はハーブの入手が難しかったのですが、今はスーパーで手に入るものが増えました。でも、その分ハーブに対する正しい知識を身につけて、生活に活かせるように協会でお手伝いしていただければと思います。

最後に、白鳥さんの一番お好きなハーブをひとつあげていただくと?

白鳥: 今、クローブ(丁子)にはまっています。香りは癖があって強いのですが、使い過ぎなければいいのです。抗菌作用が強く、温め効果もあります。

養命酒製造株式会社 上級研究員
白鳥奈緒美 しらとり・なおみ
ハーバルセラピスト

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第43号 2018年3月