サラリーマンから一転、認定教室を主宰
島村さんは当協会の資格をすべて取得されていますが、メディカルハーブに興味をおもちになったきっかけをお聞かせください。
島村(敬称略,以下同):祖母が俳句の師範で、季語となっている多くの草花が常に身近にある環境で育ちました。そのため自然と癒やしを植物に求めるようになり、その過程でメディカルハーブに出会いました。
証券会社にお勤めだったとのこと。仕事をなさりながらの勉強はかなり負担だったとお察しします。効率よく勉強された工夫などお聞かせください。
島村:時間の管理が必要でしたね。私は営業職でひとりで動く時間がけっこうありましたので、ランチタイムや移動時間を勉強に充てていました。朝、早めに家を出て、フランチャイズのコーヒーショップを利用することもありました。今でいう「朝活」ですね。逆に、仕事の後や休日などはあまり勉強しませんでした。楽しい時間をカットしても身が入りませんから。メリハリをつけた時間管理がよかったと思っています。
認定教室で日々生徒さんと向き合う上で、心がけていること、大切にされていることなどはありますか。
島村:小さな教室なので、生徒さんひとりひとりに丁寧に向き合うことができます。そのため、それぞれの生徒さんの知りたいこと、進みたい方向、メディカルハーブをどのように活かしていきたいかなどが見えてきます。通常のカリキュラム以外は、楽しく笑いながら、そして皆さんひとりひとりの今後につながるようなお話ができるように心がけています。また、カリキュラムにあるものを含め、いろいろなハーブを栽培して実際に見て、触れて、香りを嗅いでいただいています。
メディカルハーブに関連し、これからやってみたいことがありましたらお聞かせください。
島村:これからも地道にコツコツと、メディカルハーブを広めていけたらと考えています。生徒さんにきちんとお伝えする上で、ハーバルセラピストのカリキュラムはとてもよくできていますね。また、協会で予定されている「日本のハーブセラピスト」についても教えられたらいいなと思っています。
これまでの会報誌をご覧いただいて、感想などをお聞かせいただけますか。
島村:会員になったのが 2009 年ですので、Vol. 8 からありますが、一般書にあまり書かれていない内容が含まれていますし、調べたい事柄が見つかることが多いので、いつでも手に取れるよう教室において大切にしています。
長島司先生の精油成分の各論は化学の勉強(復習)になりましたし、最近ではお香を学んでいますので、日本の伝統処方薬の記事などは特に好きです。
協会の活動について、ご要望やご意見がありましたらお願いします。
島村:健康はきちんとした自己管理の上に成り立つと思っています。そのいくつかの面(食・美・メンタルケアなど)にメディカルハーブはとても有効だと身をもって感じています。これからも多くの方にきちんとメディカルハーブを知っていただきたいので、引き続き会報誌を中心に、素敵でわくわくするような情報や学びの場の提供をお願いしたいと思います。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第43号 2018年3月