2018.11.6

2018年10月13日 薬用植物園見学会in北海道 ~北海道科学大学~

シニアハーバルセラピスト

山﨑 弥枝

この度、10月13日JAMHA主催による植物園見学会に参加させて頂きました。

私は昨年も参加させて頂きましたが、今年も好天気に恵まれパンフレット通りの石狩湾を望む最高のロケーションに設置された園内を体験することができました。

北海道科学大学の山下浩先生による講演で、前半はスライドを使った分かりやすい講義でした。題目『植物・薬とサプリメントの話し』で一つ目は、「薬草?生薬?漢方薬?」違いを教えていただきました。特に、生薬と漢方の違いは《漢方医学理論に基づき複数の生薬を組合せ処方される薬で体系的な学術理論を背景に持つ》とのことでした。ですから、日本の養命酒は複数の生薬を使用でも漢方ではなく生薬製剤として扱われるそうです。

二つ目は薬の歴史について、ヤナギは2000年以上前から痛み止めとして使用され、ケシ(ポピー)の実から採取される阿片は、鎮痛作用(強力)として5000年前から利用されており現在でも医療に欠かせない存在となっているそうです。

最後に動植物の細胞は奇想天外な化合物を作り出すアトリエなので、色々な食材・植物に様々なチカラが!!ですから頼らず・偏らず・バランス良く摂取することが重要とのことでした。

後半は、いよいよ植物園へ案内していただきました。はじめに、トリカブトに似たニリンソウについて説明を聞き、ヨモギは葉を見比べながら根部を掘り起こして、微量でも致死量に至る説明や、植物の名前の頭にイヌとかカラスなどがついていると効能が期待できないものもありますとのこと。また、シソ科の茎を切って切り口が四角になっているのが特徴である。など事細かに説明していただきました。

先生のお陰で、知識はもとより五感に感動をありがとうと言う感謝したい一日でした。


北海道科学大学から見える石狩湾

チョウセンゴミシ(マツブサ科)【薬用部】果実

トリカブトとヨモギの違いを説明してくださっている様子

シソ科の植物の切り口は四角

以上