2018年6月13日 明治薬科大学植物園見学に参加して
九州は佐賀の地でメディカルハーブを教え始めて10年になろうとしています。
ハーブやアロマを学ぶ時、最初に触れるのが歴史ですが、デイオスコリデス(40年~90年)著「マテリアメディカ」は東ローマ帝国皇女に献上されたウィーン写本(512年前後)は現存しているとのことで見たいと思っていました。夫が調剤薬局を経営しており2013年の日本薬剤師会雑誌になんとマテリアメディカが一年間表紙を飾りました。説明に明治薬科大学所蔵とあり、これはもう明治薬科大学に行かねばならぬと思いました。
今年の協会主催植物園見学会in東京が明治薬科大学であるのを見つけ即申し込みました。
当日、講義棟106教室に集合しました。久々の大学生気分です。
薬用植物園長・臨床漢方研究室准教授 馬場正樹先生にスライドで植物園の植物たちを紹介して頂きました。
現在私は日本のハーブセラピストを目指して勉強中ですが、テキストに出てくる和ハーブのアマチャ・カンゾウ・クズ・ドクダミ・ハッカ・ベニバナがここにはありました。
また、抗マラリア効果があり、昔から使われているキニーネに耐性のあるマラリアにも効くクソニンジンという植物も去年から植えられているということで興味津々でした。
人に有効な植物もさることながら日本のハーブセラピストでは16種の毒草も学ぶのですが植物園に毒草もあります。
いよいよ植物園見学が始まりました。本物の植物を見られるのは感動です。毒草もジキタリス・トリカブト・ハシリドコロ・ベラドンナ・ヤマゴボウなどが元気に育っていました。こわごわ見ました。
最後は資料館です。10年間会いたかったマテリアメディカが私を待っていました。美しい彩色画とともに383種の植物が載っています。想像以上に大きく厚い本でした。資料館にはジャコウジカの剥製があり本物の麝香を嗅ぐことができ感激しました。その香りはうちで飼っている犬の匂いに似ていました。
興味深い経験をさせて頂き協会の皆様、大学の皆様、ありがとうございました。
佐賀でメディカルハーブを広めていくことにこれからも邁進していきたいと思います。