2017.3.1
アーティチョーク
アーティチョークは元々は地中海沿岸地方原産・野生のアザミでしたが、古代ギリシャ・ローマ時代以降、品種改良が進み今日の姿となりました。日本には江戸時代にオランダ経由で渡来したものの、 野菜としての栽培条件が適さず、あまり普及しませんでした。
葉にはカフェ酸誘導体であるシナリン、フラボノイド配糖体、セスキテルペンラクトン(シナロピクリン)、トリテルペン、多糖類 などが含まれ、肝臓の胆汁生成を促進し、脂肪分の分解に役立つこ とが知られています。また最近、美容分野に活用する研究から化粧 品原料成分が発見されています。
【作用】消化機能亢進、強肝、利胆
【適応】消化不良、食欲不振、脂質異常
*キク科植物にアレルギーのある人は、まれにアレルギーが出ることがあるので要注意。
初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第39号 2017年3月