2017.9.1

委員会報告

日本メディカルハーブ協会

事務局

学術委員会 村上志緒

学術委員会では7月より新たに城西大学の須永克佳先生に委員として加わっていただきました。須永先生はメディカルハーブと医薬品の相互作用をご専門とされ、当協会からの委託研究においても成果を上げられており、学術委員会としての活動もより奥深いものになると思います。委員会ではメディカルハーブのモノグラフづくりを進めています。モノグラフを通じて会員の皆様に、各ハーブについてのより細密な知見を得ていただけるよう準備をしています。さて9月17日にはいよいよ専門部会セミナーが東京会場で開催されます。「糖尿病と植物療法~マルベリーを中心として」をテーマとし、マルベリーの効果のメカニズムやエビデンスなどを当委員会の委員でもある野田信三先生に、また臨床医の観点から糖尿病について入谷栄一先生にお話しいただきます。皆様ぜひご参加ください。

企画広報委員会 金田太朗

今年も残すところ、あと4ヵ月となりました。今年、2017年は当協会の前身であるメディカルハーブ広報センターから組織変更・名称変更をし、(特非)日本メディカルハーブ協会となってからちょうど10年にあたります。会報誌では10周年企画を前号から展開しております。また、今年から会員の皆様全員を対象として保険に加入しております。詳しくは誌面をご覧ください。
組織変更・名称変更と同年にメディカルハーブ検定を開始しましたので、こちらもちょうど10年となりました。当時の検定委員会(今は企画広報委員会に引き継がれています)の責任者だったのですが、当初の予想を上回る成長を遂げましたことは会員の皆様のご協力あってのことと感謝しております。ハーブ&ライフ検定ともども今後ともよろしくお願いいたします。
これまでにもお知らせしておりますが、例年6月の通常総会と同日に開催してきたシンポジウムを本年から秋開催としました。今年は10月15日に開催します。スピーカーとして「グレートジャーニー」でおなじみの探検家・人類学者・外科医の関野吉晴さんと、薬剤師の齋藤友香理さんのおふたりに登壇いただきます。詳細は同封の案内をご覧ください。皆様のご参加をお待ちしています。

企画広報委員会/会報誌部会 三浦利加子

日本のメディカルハーブを対象とした新たなJAMHAの認定資格「日本のメディカルハーブ(仮称)」がいよいよ始まります。私たち日本人も昔から身の回りの植物を薬用に使ってきた歴史があります。今回ハーブサミットに参加して一ノ関の江戸時代の名医「建部清庵」を知り、改めて日本のメディカルハーブの重要性を再確認しました。

当会報誌では「日本のハーブ」を佐竹先生に、「日本の伝統処方薬・家庭薬」を吉川先生に執筆いただいております。特に「日本のハーブ」は今号で33回目を迎えます。新しい会員の方は、バックナンバーを協会のホームページから閲覧できますので、日本のハーブを勉強するにあたり参考にしていただけたらと思います。これからも会員の皆様のニーズに合った情報を提供できるよう、努力していく所存です。

企画広報委員会/会員交流部会 栗原栄吉

6月24日、25日に第24回全国ハーブサミット・ハーブフェスティバルが岩手県一関市藤沢、館が森地区で開催されました。梅雨時期ながら晴天に恵まれ、地元の方をはじめ全国からの来訪者で賑わいました。一関には過ぎたるものが2つあるのだそうです。「時の太鼓」と「建部清庵」。時の太鼓は別に譲るとして、建部清庵は江戸時代の一関藩の藩医。四木一草(柿・栗・桑・棗・菜種)の栽培を、飢饉対策として奨励したのだそうです。こういう伝統が今の、ハーブ、花の町一関につながっているのでしょう。来年は5月に鹿屋市で開催。5月の鹿屋は100万本のバラ園が最も美しい時期です。JAMHA会員の皆さんもこの時期に鹿児島県大隅半島のバラの町鹿屋を訪れてみてください。

にぎわうハーブフェスティバル会場

国際情報委員会 桂川直樹

-海外ハーブツアー
2018年の海外ハーブツアーはイタリアです。メディカルハーブにゆかりのあるフィレンツェ、パドヴァなどを訪問します。日本メディカルハーブ協会のオリジナル企画が多数含まれています。すでに日程(2018年5月14日~21日)が決まっていますので、参加ご希望の方は日程確保の上で早めにお申込みください。2年に1回開催しているヨーロッパ・ツアーは毎回とても人気があり、早々にキャンセル待ちとなる可能性があります。

-海外ハーブ情報
今年6月(大阪)と8月(東京)のブラッシュアップセミナーで登壇させていただくことになり、メディカルハーブのエビデンスについて少々お話させていただきました。信頼できるヒト試験が行われているメディカルハーブはまだまだ少ないものの、徐々に増えていることをご理解いただけたものと思います。
国際情報委員会では引き続き海外ハーブ情報、特に機能性や安全性についての報告を充実させていきます。ハーブについての海外研究をまとめ、最新情報の提供を行っていきたいと思います。

資格制度委員会 降矢英成

メディカルハーブといいますと、西洋のものというイメージが強いと思いますが、日本語では薬草という表現で昔から存在していたものもあるのはご存知だと思います。

資格制度委員会では、現在、日本のメディカルハーブを学ぶための講座を準備しております。まずは、来年初頭から協会の主催で各地で講座を行うようにして、順次認定校が開講する形式に移行していく方向で準備しております。

今までも、日本のハーブを学びたいというご意見、ご要望をいただいておりましたが、いよいよその場をご提供できることになります。協会からの具体的な日程をご確認いただき、ぜひ奮ってご受講くださいますようご案内申し上げます。

事務局より

先般6月28日(水)東京都千代田区の連合会館にて、2016年度通常総会が行われ、各議案とも円滑に決議されました。ご出席いただきました皆様、関係者各位にこの誌面をお借りして厚く御礼申し上げます。

下半期においても、会員の皆様にご満足いただけるような会員サービスと企画を考えていきたいと思います。

初出:特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会会報誌『 MEDICAL HERB』第41号 2017年9月