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メディカルハーブ事典
第4弾 若年女性のやせについて考える 食環境の改善のすすめ

 厚生労働省では2022年3月産学官の協力を得ながら、国民に向けて食生活の改善を行うために「健康的で持続可能な食環境イニシアチブ」事業を設置しました。この事業では、日本が注力し取り組むべき主な栄養課題として、「食塩の過剰摂取」・「若年女性のやせ」・「経済格差に伴う栄養格差」の3つ・・・

2025.05.13
ショウガ:胃腸のためのハーブを学ぶ

【学名】 Zingiber officinale  Roscoe 【科名】 ショウガ科 【使用部位】 根茎 【主要成分】 精油2.5〜3%(ジンギベレンなど)、辛味成分0.6〜1%(ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール) 【作用】 消化機能促進、利胆、代謝促進、制吐、消炎、鎮・・・

2025.05.08
日本のハーブ:ヒキオコシとエンメイソウ

 薬草園にはヒキオコシが植えられている。ヒキオコシは生薬名をエンメイソウとして第5改正日本薬局方に収載されたことがある。第二次世界大戦で、ヨーロッパからの生薬が入手困難になり、国産生薬を利用することとなった。その代表が苦味健胃薬のゲンチアナで、エンメイソウを代用にした。多くの家庭・・・

2025.05.06
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学:聖ヒルデガルト帰天祭

 9月17日、聖ヒルデガルト帰天祭おめでとうございます。2010年9月1日に教皇ベネディクト十六世が236回目の謁見の中で「ビンゲンの聖ヒルデガルト」について話され、その後2012年「教会博士」に任じました。  以下はその抄訳です。  「12世紀ドイツに生きた、ビンゲンの聖ヒルデ・・・

2025.04.29
植物たちが秘める健康力:〜日本人の長寿を支える“温州ミカンの力”〜

 温州ミカンの祖先は中国からもたらされましたが、江戸時代の前期に、鹿児島で栽培されていたとき「タネなし」が生まれました。中国のミカンの集散地として名高い「温州」にちなんで、名前がつけられたため、「中国生まれ」のような印象を受けますが、この果物は、正真正銘の日本生まれです。皮が剥き・・・

2025.04.22
日本のハーブ:イカリソウとインヨウカク

 イカリソウの薬効、強精作用に関しては、既に(会報誌No.30/2014)に記したが、生薬としてのインヨウカク(淫羊藿)及び薬草園に生育しているイカリソウ類を記す。薬草園で栽培されているイカリソウ類は、イカリソウ、ウラジロイカリソウ、キバナイカリソウ、ホザキノイカリソウである。ホ・・・

2025.03.20
リンデンの植物学と栽培

分類・名称 分類  リンデンは、アオイ科(Malvaceae)ティリア属(シナノキ属;Tilia)の落葉高木です。  ティリア属は、クロンキスト体系や新エングラー体系などの旧分類体系ではシナノキ科でしたが、遺伝子解析によるAPG分類体系では、アオギリ科やパンヤ科と共にシナノキ科が・・・

2025.03.18
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学:聖ヒルデガルトの心のケアと『緑の力』

 令和6年能登半島地震により被災された方々、ご家族、ご関係の皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。お心とお身体の安寧が1日も早く来ることをお祈りいたします。  聖ヒルデガルト療法のヘルスケアには、「深い悲しみから生み出た怒りを泣くこと、唄うこと、緑の力を取り入れることでゆっくり・・・

2025.03.13
かぜ対策に有効なハーブ

「 ミント 」 【  学 名   】Mentha piperita(ペパーミント)      Mentha spicata(スペアミント) 【  科 名   】シソ科 【使用部位】茎葉 【主要成分】精油(ℓ-メントール、メントン、メントフラン)、フラボノイド(・・・

2025.03.11
植物たちが秘める健康力:〜日本人の長寿を支える“ダイズの力”〜

和食パワーを支える代表的な食材として、前号では、おコメを取り上げましたが、今回は、ダイズです。これは、東アジア原産のマメ科の植物で、日本には、縄文時代〜弥生時代の初期に中国から伝えられました。  「ダイズ」は植物名ですが、その果実である豆にも「ダイズ」という語が使われます。「大豆・・・

2025.03.06