MONOGRAPH PLUS
モノグラフ+
【北の植物】ウド(独活)とヒダカイワザクラ(日高岩桜)
北海道医療大学には薬用植物園に隣接した15.3ha(札幌ドーム3個分ほど)の北方系生態観察園があります。そこは、20年前までは笹(クマイザサ)が繁茂するだけの誰にも省みられない荒れ放題の森でしたが、20年間剪定バサミだけで笹を駆除し続けた結果、さまざまな植物たちが地上に現れ花が咲・・・
オーストラリア流ハーブを食に活かす
はじめに 自然療法先進国と称されることもあるオーストラリア。四方を海に囲まれ、コアラやカンガルーなどオーストラリア固有の動物が生息していることで有名ですが、植物もその守られた環境の中、数多くの固有種が生育しています。今回から数回にわたり、さまざまな角度からオーストラリアのハーブ事・・・
セージ(薬用サルビア)
Salviaofficinalisシソ科・多年草 ──シンボル:救済、長寿、慎ましさ 「セージが育つ場所で人はどうして死ぬことができようか」(『サレルノ養生訓』)と、アラビアの格言にあるように、古代から信頼されてきたハーブのひとつ。多岐にわたる神話がその治癒力を物語っています。 ・・・
セントジョンズワートとシソ
セントジョンズワート Hypericum perforatum オトギリソウ科 和名でセイヨウオトリギソウと呼ばれる黄色の花を咲かせる多年草植物で、不安感や気分の落ち込みなどの症状に対するメンタル効果の高いハーブとして知られています。 精油成分と香り 全草を水蒸気蒸留して得られた・・・
アーティチョークの活用法
概要 イタリアをはじめとするヨーロッパやアメリカなどで、花托と総苞片の基部が野菜として食されています。可食部は少ないものの、揚げたり茹でたり、オイル漬けの瓶詰なども売られています。 ハーブティーには主に葉が用いられ、カフェ酸誘導体のシナリンやセスキテルペンラクトンのシナロピクリン・・・
オーストラリアでのユーカリ活用法
はじめに ユーカリは、フトモモ科ユーカリ属の植物の総称です。日本で「ユーカリ」といえば、ユーカリ・グロブルス(Eucalyptus globulus)もしくは、ユーカリ・ラディアタ(E. radiata)などが一般的に知られていますが、ユーカリ属は、実は非常に大きく、700とも9・・・
ジャーマンカモミールとセージ
ジャーマンカモミール Matricaria recutita キク科 ヨーロッパ原産の植物で、可憐な花が発するふくよかな香りは心身をリラックスさせ、また炎症を鎮めるなどの効果があり、飲用や外用に利用されています。 精油成分と香り 精油の主要成分はおよそ40%を占めるα-ビサボロー・・・
ローズマリーと化粧品
ローズマリー概要 ローズマリーは地中海沿岸が原産で、薬用植物の中でも古くからその存在がよく知られています。 ローズマリーという名前は古代ラテン語の「ロス・マリア」「ロス・マリヌス」に由来し、「海の雫しずく」という意味です。 水辺に多く生育する特性があり、離れた所からは花が雫のよう・・・