MONOGRAPH PLUS

モノグラフ+

さまざまなハーブの効果や歴史などをここではご紹介します。
オーストラリアのハーブ事情: メディカルハーブの製造・消費事情とその背景

オーストラリアでのメディカルハーブは、1980年代に大きく近代的に発展しました。私もメンバーになっている国内最大規模のオーストラリア伝統医学学会も1984年に設立され、また老舗のメディカルハーブの製造会社2社も1986、1988年にそれぞれ設立され、商業的にメディカルハーブの世界が大きく動き始めました。

2021.08.04
オーストラリアのハーブ事情: ナチュラルコスメ

オーストラリアのコスメにはどんな特徴があるのか、また、日本ではどのブランドが手に入るのかなどご紹介したいと思います。 オーストラリアと日本ナチュラルコスメ全体比較 ナチュラル製品が豊富なオーストラリアは、コスメの領域でも、種類の多さが目立ちます。日本は国産のナチュラルコスメがあり・・・

2021.08.04
【スーパーフード】Maca マカ─インカ帝国時代から食されてきた滋養を高める貴重な食材

マカ(Lepidium meyenii Walp)アブラナ科の多年生草本 マカとは? 約2,600年前から現在の南米ペルーのアンデス高地あたりで栽培されていたというマカは、古くから根部分を食用としてさまざまな調理に使用されてきました。インカ帝国時代には特権階級しか食べられない貴重・・・

2021.07.31
香味特性から活用用途が広がったスパイス
アニスとスターアニス

日本人にはスパイスは辛いものというイメージが強く、フェンネルや今回のアニスなどはスパイスではないと決めつけることがありますが、ハーブ(伝承医療上の用語)でありスパイス(食品分類上の用語)でもあります。 紀元前184年にローマ共和制時代の監察官大カトーがローマ軍の贅沢な生活を非難し・・・

2021.07.31
日本人が発見した“ハジカミ”の魅力
サンショウとショウガ

日本人が親しむスパイスに山椒と生姜があります。両方とも「ハジカミ」と呼ばれたりします。 山椒の原産地は、中国、北朝鮮、韓国、日本などですが、それぞれ品種が異なります。日本原産の品種も、突然変異で「朝倉山椒」が誕生し、現在ではこの品種が日本各地で栽培されています。 日本種は古くから・・・

2021.07.29
暮らしの中のハーブ
「王妃の水」ローズマリー

暮らしの中のハーブ ハーブ・樹木の伝承と神話7 ローズマリー Rosmarinus officinalis シソ科・常緑低木──シンボル:変わらぬ愛、記憶、幸福な結婚 ローズマリーの和名「万年郎まんねんろう」は「永遠の青年」という意味。若返りの妙薬として、日本でも信頼されてきたハ・・・

2021.07.29
南の島の植物の不思議

今回は内地と異なった島の植物の不思議を紹介します。 ●南下する桜前線? 沖縄の桜の開花は本土とは逆に沖縄本島の北部から始まり、南下します。サクラは夏に花芽を形成し、そのまま休眠状態で年を越します。休眠から覚めるには、低温にさらされる必要があります。その気温がソメイヨシノの場合5℃・・・

2021.06.30
クサスギカズラ

クサスギカズラは根が天門冬(テンモンドウ)と呼ばれる生薬です。学名はAsparagus cochinchinensisで、科名はクサスギカズラ科に変わった。多くの図鑑で使われてきたのは、ユリ科の植物であったが、APG(Angiospem Phylogeny Group)体系は、1・・・

2021.06.03
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(9)ヒルデガルトの音楽

聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。

2021.06.03
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(8)喜びのレシピ

中世の修道院では、Ora et labora(祈り、働く)というベネディクトの戒律にそって自給自足の生活でした。連載第6回で食養生として断食をご紹介しましたが、修道士は毎日食事を摂り、一日1回でも、昼・夕食2回でも体調にあわせ、料理も2品、果実や野菜を1品さらにパンがつくと定めら・・・

2021.04.03