MONOGRAPH PLUS
モノグラフ+
日本人が発見した“ハジカミ”の魅力
サンショウとショウガ
日本人が親しむスパイスに山椒と生姜があります。両方とも「ハジカミ」と呼ばれたりします。 山椒の原産地は、中国、北朝鮮、韓国、日本などですが、それぞれ品種が異なります。日本原産の品種も、突然変異で「朝倉山椒」が誕生し、現在ではこの品種が日本各地で栽培されています。 日本種は古くから・・・
暮らしの中のハーブ
「王妃の水」ローズマリー
暮らしの中のハーブ ハーブ・樹木の伝承と神話7 ローズマリー Rosmarinus officinalis シソ科・常緑低木──シンボル:変わらぬ愛、記憶、幸福な結婚 ローズマリーの和名「万年郎まんねんろう」は「永遠の青年」という意味。若返りの妙薬として、日本でも信頼されてきたハ・・・
南の島の植物の不思議
今回は内地と異なった島の植物の不思議を紹介します。 ●南下する桜前線? 沖縄の桜の開花は本土とは逆に沖縄本島の北部から始まり、南下します。サクラは夏に花芽を形成し、そのまま休眠状態で年を越します。休眠から覚めるには、低温にさらされる必要があります。その気温がソメイヨシノの場合5℃・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(9)ヒルデガルトの音楽
聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(8)喜びのレシピ
中世の修道院では、Ora et labora(祈り、働く)というベネディクトの戒律にそって自給自足の生活でした。連載第6回で食養生として断食をご紹介しましたが、修道士は毎日食事を摂り、一日1回でも、昼・夕食2回でも体調にあわせ、料理も2品、果実や野菜を1品さらにパンがつくと定めら・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(7) スパイスとワイン
ヨーロッパで愛されたスパイスワイン ドイツのクリスマスマーケットの素敵な陶器の飲み物はグリューワインと呼ばれるスパイス(ハーブ)ワインで、シナモン・クローブ・オレンジとレモンの皮などを漬け込んだワインを温めたものです。器を持って行くとそこに入れてくれたり、容器代を返してくれたりす・・・
お米を炊いた時のような香りをもつハーブや、果実を割るとこぼれ出るキャビアのような粒をもつ果物
南の島独特の新しいハーブや果物 石垣島は年間平均気温24°Cの亜熱帯の気候です。ここ数年は最高気温34°C前後、最低気温が15°C前後で推移しています。年に1〜2度10°C前後まで下がることがありますが、その時には早朝からリーフ(環礁)の中で凍えて大きな魚が浮きます。陽が昇って暖・・・
ホソバヤマジソ(セキコウジュ)
はじめに 1997年、岡山文理大学の古谷力らは、天然抗菌素材の開発研究で、抗菌作用が最も強かったのが、ホソバヤマジソであり活性本体は精油のチモールと報告された。ホソバヤマジソMosla chinensis Maxim. は、日本に分布するシソ科の植物で、環境庁のレッドデータブック・・・