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メディカルハーブ事典
菜園レッスン 香りを強くするポイント 栽培と成分のはなしⅡ ~収穫部位で精油含量はどう違う?~
シソ科ハーブの部位と精油含量 シソ科のハーブの精油含量は、古い葉よりも新しい葉の方が高いことが分かっています。それはなぜなのか、精油の存在形態や存在場所から考えてみると精油の役割が見えてきます。 シソ科のハーブ(一例) 部位と腺毛(精油分泌組織) シソ科のハーブの精油は、腺毛の中・・・
南の島の植物の不思議
今回は内地と異なった島の植物の不思議を紹介します。 ●南下する桜前線? 沖縄の桜の開花は本土とは逆に沖縄本島の北部から始まり、南下します。サクラは夏に花芽を形成し、そのまま休眠状態で年を越します。休眠から覚めるには、低温にさらされる必要があります。その気温がソメイヨシノの場合5℃・・・
レモングラスの植物学と栽培
今回は、レモングラスの特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 レモングラス(lemongrass)はイネ科(Poaceae(Gramineae))キンボポゴン属(Cymbopogon)に属する多年草です。 キンボポゴン属植物の多くがかつてアンドゥロポゴ・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(9)ヒルデガルトの音楽
聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。
クセキ(狗脊)は二種のシダ
クセキ(狗脊)は、犬の背と書き、『神農本草経』の中品に記されている生薬である。 『本草綱目』を書いた李時珍は「狗脊に二種ある。一種は根が黒色で狗の脊骨のようなもので、一種は黄金色の毛があって狗の形のようなものだ。いずれも薬用になる。その茎は細く、葉は大葉蕨に似ており、貫衆カンジュ・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(8)喜びのレシピ
中世の修道院では、Ora et labora(祈り、働く)というベネディクトの戒律にそって自給自足の生活でした。連載第6回で食養生として断食をご紹介しましたが、修道士は毎日食事を摂り、一日1回でも、昼・夕食2回でも体調にあわせ、料理も2品、果実や野菜を1品さらにパンがつくと定めら・・・
オオバコの植物学と栽培
今回は、オオバコの特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 オオバコ(大葉子、車前草)はオオバコ科(学名:Plantaginaceae、英名:plantain family)オオバコ属(Plantago)の植物で、狭義には Plantago asiati・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(7) スパイスとワイン
ヨーロッパで愛されたスパイスワイン ドイツのクリスマスマーケットの素敵な陶器の飲み物はグリューワインと呼ばれるスパイス(ハーブ)ワインで、シナモン・クローブ・オレンジとレモンの皮などを漬け込んだワインを温めたものです。器を持って行くとそこに入れてくれたり、容器代を返してくれたりす・・・