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メディカルハーブ事典
シナモンの植物学と栽培
今回は、シナモンの特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 シナモンは、広義にはクスノキ科(Lauraceae)キンナモムム属の総称(Cinnamomum spp.)で、中義にはそのうちのシナモンとしてスパイス利用されるものの総称であり、狭義にはセイロン・・・
冬の冷え対策に有効なメディカルハーブ
「ショウガ」 【学名】Zingiber officinale【科名】ショウガ科【使用部位】根茎【主要成分】精油(α-ジンギベレン)、ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール【作用】健胃、食欲増進、代謝促進、制吐、発汗、解熱【適応】消化不良、つわり、乗り物酔い、関節炎 「ウンシュウ・・・
セイロンシナモン: 冷えに役立つハーブを学ぶ
「セイロンシナモン」Ceylon cinnamon 【学名】 Cinnamomum verum J.Presl【科名】 クスノキ科【使用部位】 樹皮【主要成分】 プロアントシアニジン、シンナムアルデヒド、ケイヒアルデヒド、オイゲノール、タンニン【作用】 消化機能活性化、駆風、血行・・・
植物たちが秘める健康力 : 栄養があって、運をもたらす“冬至の七種”
今年の前期、NHKの朝ドラは「らんまん」という番組です。「春爛漫」や「天真爛漫」の「爛漫」で、「日本の植物分類学の父」とよばれる牧野富太郎博士の人生をモデルにしています。 「らんまん」というタイトルには、「ん(運)」が2個つくので、運がつき、高視聴率が期待されています。この表・・・
日本のハーブ:ハンゲとカラスビシャク
1. 半夏と水半夏 半夏ハンゲはカラスビシャクPinellia ternata Breitenbachの根茎で、性状は、やや扁圧された球形~不整形を呈し、径0.7~2.5cm、高さ0.7~1.5cmである。 外面は白色~灰白黄色で、上部には茎の跡がくぼみとなり、その周辺の根の跡は・・・
亜熱帯から花便り:島で見られる熱帯果樹
南の島の花便り 今年、八重山地方は空梅雨状態で夏を迎えました。以前は夏の夕方にはスコール(方言でカタブイ)が来て野山を潤わせましたが、ここ15年以上スコールはなくなり夏の水は台風頼みになっています。それでも、亜熱帯気候の島では内地では見られない熱帯果樹が民家の庭先や道路際などに多・・・
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学: 聖ヒルデガルトの見た幻視と創造的な生き方
聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。
オタネニンジンの植物学と栽培
今回は、オタネニンジンの特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Mey.)はウコギ科(Araliaceae)パナクス(トチバニンジン)属(Panax)の多年草です。 ウコギ科には43属1,813種が知・・・
オタネニンジン(朝鮮人参): アダプトゲンと呼ばれるハーブを学ぶ
「オタネニンジン(朝鮮人参)」Ginseng 【学名】 Panax ginseng C. A. Mey.【科名】 ウコギ科【使用部位】 根【主要成分】 サポニン2~3%(ジンセノシド各種)、精油0.05%(リモネン、テルピネオールなど)、アセチレン化合物(パナキシノールなど)【作・・・