学術委員会Q&A

脂溶性である精油成分は血中でどのような形で存在しますか

A: 血液中に入った薬の分子はタンパク質と結合しますが、それが一部の分子のこともあれば、ほぼすべての分子が結合することもあります。 血液中の精油成分の存在の仕方は、血液中での薬とタンパク質との結合ほどよく知られていませんが、たとえば次のような in vitro (試験管内) での・・・

2016.06.30
食品表示法の施行によってメディカルハーブに関して適応される基準を教えてください

Q: 食品表示法の施行によってメディカルハーブに関して適応される基準を教えてください。 A: 食品の表示は、食品に係る様々な情報提供や役割を担っています。消費者が食品を購入するとき、食品の内 容を正しく理解して選択したり、摂取する際の安全性を確保したりする上で重要な情報源となって・・・

2016.03.29
新しい植物の分類体系APG(被子植物系統研究グループ)分類について教えてください

Q: 分類体系が、新エングラー体系からAPGに変化したのはなぜですか。 A: 1735年、スウェーデンのリンネ(Carl Linnaeus)は、当時知られていた植物を雄しべの数を目印として数とつき方が異なる24のグループに分類しました。リンネはグループ化する最少の単位を[種]とし・・・

2015.02.27
大豆製品を食べすぎると健康に有害な影響が出るのか教えてください

Q: 豆乳などの大豆製品は乳がんなどの予防に効果があると聞いていますが、食べ過ぎると肝臓がんのリスクが高まるというのは本当ですか? A: 大豆イソフラボン(配糖体)は、大豆、特に大豆胚芽に多く含まれるフラボノイドの一種です。大豆製品に含まれるイソフラボンは、閉経後の乳がんのリスク・・・

2014.05.25
「光毒性」「光アレルギー」「光感作」の定義を教えてください

2012年11月13日に公表された日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)調和3極ガイドラインのS10(光毒性)「医薬品の光安全性評価ガイドライン」Step2には、「光毒性」と「光アレルギー」について定義しています。 (1)光毒性(光刺激性)とは、光照射によって産生される光反応物・・・

2013.10.28
チンキ剤をつくるときのアルコール濃度について

Q:チンキ剤を作る場合、生のハーブか乾燥ハーブを使うかによって、アルコール濃度に違いがありますか?また、ハーブの種類によってアルコール濃度に違いがありますか? A: メディカルハーブの製剤には基本的には乾燥ハーブを原料として用います。乾燥ハーブを用いる理由は、ある程度の期間、安定・・・

2013.01.25
ハーブの形状(ホール、カット)の意味について教えてください

Q:ジャーマンカモミールやペパーミントのハーブティーを購入しようと思ったら、ハーブの種類の他に、ホール、カットなどの記載がありました。これらは何を意味していますか? A: 多くのハーブはハーブの名称のみを明示して販売されていますが、なかにはそれと併せて、加工による形状を示して販売・・・

2012.09.25
植物性グリセリンの飲用について

Q:ハーブ製剤の基材のグリセリンは、植物性のものであれば口に入れても大丈夫なのでしょうか? A: グリセリンは植物や動物などに広く存在し、私たち人間の体にも含まれています。販売されているグリセリンには、ヤシの実などの植物から抽出したものと工場で合成されたものがありますが、どちらも・・・

2012.04.10
ビタミンEの酸化防止効果について

Q:ビタミンEには、α、β、γおよびδ型の4種類があると言われておりますが、それらの生物活性および酸化防止効果の強さは異なるのでしょうか? A: トコフェロールにはα、β、γ、δ型の4種類の同族体があり、ビタミンEとしての生物活性はα型>β型>γ型>δ型の順でその比は【100:4・・・

2012.04.10
ハーブティーの1日の摂取量について

Q:ハーブティーを飲用していますが、1回あるいは1日分の摂取量が不明です。何か参考になる情報はありますか? A: ハーブティーについては種類を問わず医薬品のような厳密な摂取量の決まりはありません。 参考までに、英国ハーブ医学協会による「BRITISH HERBAL COMPEND・・・

2011.12.22