RESEARCH

シナモンが作業記憶の向上に

作業記憶(ワーキングメモリ)とは、情報を一時的に頭の中においておく能力のことです。仕事や会話、読み、書き、計算などの基礎となるため、わたしたちの日常生活に欠かせないものです。認知機能の測定にはよく MMSE(ミニメンタル・ステート)というテストが用いられます。ワーキングメモリ・テ・・・

2017.04.03
日本ハーブ療法研究会 第4回学術集会 報告

当協会が賛助している日本ハーブ療法研究会の第4回学術集会が2016年12月18日に東京・東京有明医療大学で開催されました。今西二郎先生(明治国際医療大学)の開会挨拶の後、以下のプログラムが行われ、活発な質疑応答もあり、有意義な学術集会となりました。 会長講演:川嶋朗先生 高騰する・・・

2017.03.01
JAMHA委託研究・学術研究発表セミナー

メディカルハーブは伝統的に使用されているものが多く、かつてはその長い使用経験に基づいて評価されていました。現在では、その有用性などが科学的手法によって明らかにされつつありますが、未知の部分が多いのも事実です。私たち日本メディカルハーブ協会は、ハーブの有用性に限らず、薬との飲み合わ・・・

2016.12.01
チョークベリージュースの飲用で、血圧と脂質レベルを改善

チョークベリージュースの飲用で、血圧と脂質レベルを改善 2011年ごろからアメリカでは国をあげてフルーツ&ベジタブルを食べるようにという政策がとられています。これはアメリカ合衆国農務省が打ち出した「私の食事を選ぼう(Choose My Plate)」食事の半分以上をフルーツ&ベジ・・・

2016.11.07
レスベラトロールによるアルツハイマー病予防の可能性

レスベラトロールは赤ワインやチョコレートなどに含まれている抗酸化物質です。アメリカでアルツハイマー病患者を対象とした臨床試験が実施され、レスベラトロールを経口投与した群が病状の進行を遅らせる可能性があることを発表した論文です。アルツハイマー病では脳内にAβ(アミロイドベータ)タン・・・

2016.10.24
アロエベラが糖尿病の血糖値を下げる

アロエベラはさまざまな気候環境の中で生育する作物です。熱帯雨林でも乾燥地帯でも栽培できるため、食材や医薬品としてよく用いられています。食品としてはさまざまな商品に使われていますので日常的に目にする機会も多いと思います。医薬品としては、おもに傷や火傷を治療する伝統薬として世界の多くの国々で使われています。傷や火傷以外にもヘルペスや乾癬などの皮膚科系薬、歯肉炎や歯垢などの歯科、潰瘍性大腸炎や消化器疾患など多くの領域で利用されることがあるようです。ただしいずれも科学的な証拠が十分ではないようです。これまでにアロエベラが糖尿病の血糖値を下げるという臨床試験結果がいくつかでているものの、研究結果にバラツキがあり一貫性のある結果が得られていませんでした。そのため、タイの研究グループが、これまでに公表されている論文を網羅的に検討し、アロエベラが糖尿病の血糖値を下げる効果があるのかどうかを検討したレポートを紹介いたします。(コメント:桂川直樹)

2016.10.06
脂溶性である精油成分は血中でどのような形で存在しますか

A: 血液中に入った薬の分子はタンパク質と結合しますが、それが一部の分子のこともあれば、ほぼすべての分子が結合することもあります。 血液中の精油成分の存在の仕方は、血液中での薬とタンパク質との結合ほどよく知られていませんが、たとえば次のような in vitro (試験管内) での・・・

2016.06.30
シナモンが月経困難症の鎮痛に?

最近多いイランでの臨床試験です。月経困難症は原発性(機能性)または続発性(器質性)いずれかとして分類されます。原発性月経困難症は、子宮内のプロスタグランジン過剰産生によって引き起こされます。 この研究では偽薬よりもシナモンが痛みを和らげる効果がありますが、イブプロフェン(プロスタ・・・

2016.06.21
緑茶が認知症の予防に?

金沢大学が緑茶を摂取するとことで、認知機能低下のリスクを下げる発表をしています。論文は英文で発表されているため、以下に要約の翻訳文を紹介させていただきます。 認知症を治す根本的な治療は現在のところ開発されていないようです。認知機能低下に結びつく、予防につながる珍しい研究といえます・・・

2016.06.06
高コレステロール血症ラットにおける体重増加および酸化還元状態に対するアガベ・テキラーナの食物繊維およびジャマイカの萼を含む食物消費の効果

Effects of consuming diets containing Agave tequilana dietary fibre and jamaica calyces on body weight gain and redox status in hypercholest・・・

2016.05.24