RESEARCH

食後の「運動スナック」が筋肉の維持に役立つ

定期的な「運動スナック」で長時間の座りっぱなしを中断することは、筋肉の量と質を維持するのに役立つ可能性があるようだ、というカナダ・トロント大学からの研究報告。2分間ウォーキングや自重スクワットなどが有効だという。 「座りっぱなしの時間が長引くと、食事の後に血液から糖をろ過する体の・・・

2023.01.24
肥満男性における高炭水化物摂取後の血中代謝物に対するシナモンとトウガラシの有益な働きについて

過体重や肥満の人には高炭水化物食は好ましくない食後代謝反応を誘発する可能性があるので避けるべきだと結論づけられ、また、日々の食材としてシナモンや唐辛子を利用することが推奨された。

2023.01.23
1歳時点におけるヨーグルトとチーズの摂取頻度と1歳時点および3歳時点における睡眠時間の関係: エコチル調査 (富山大)

「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用いて、子どもの発酵食品(ヨーグルト・チーズ)の摂取頻度と、1歳時点と3歳時点の子どもの睡眠時間との関連を調べた結果、1歳時点におけるヨーグルトの摂取頻度が高いと3歳時点における睡眠不足のリスクが減る傾向が認められた・・・

2023.01.19
カレンデュラの研究情報

カレンデュラ(キク科 キンセンカ属 Calendula officinalis:Calendula, Pot Marigold)は、日本名をトウキンセンカ(唐金盞花)といい、明るい橙黄色の花を咲かせ、薬効とともにその愛らしい姿からも親しまれてきました。 メディカルハーブとしてのカ・・・

2023.01.13
メディカルハーブの科学論文を読む 第三回:構造化アブストラクト

前回は、研究デザインのうち、臨床研究の中でもエビデンスレベルの高い「介入研究」を理解するときに重要な「リサーチクエスチョン」の構造化についてみていきました。研究者が検証したい仮説はリサーチクエスチョンに反映され、論文を読み解くには、まず、その研究のPICOの明確化が大切であること・・・

2023.01.06
2型糖尿病ラットの認知障害に対する持久力トレーニングとジャーマンカモミール花水性エタノール抽出物の改善効果

糖尿病は,中枢神経系の変性に関連すると認識されており,最終的には認知障害につながることが大きく懸念されている. いくつかの研究は,運動が糖尿病に関連する認知機能低下を改善できることを示唆しているが,2型糖尿病の認知障害に対するジャーマンカモミール(キク科Matoricaria c・・・

2022.12.27
うつ病の薬物療法とサフランとカモミールのブレンドハーブティーの併用の効果

うつ病は年々増加しており、全世界の人口の5%が罹患していると推定されている。大うつ病性障害(MDD)の治療には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI)や三環系抗うつ薬 (TCA)などが用いられているが、SSRIなどの薬剤の慢性的な使用はさまざまな副作用を引き起こす場合があ・・・

2022.11.18
マウスにおけるヒトマクロファージおよびTLR4およびTLR7 / 8誘発ウイルス性炎症に対するハーブ免疫調節の有効性:SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)感染の予防と治療

今回紹介する論文は,SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)に対する予防や治療についての植物療法の有効性について,免疫調節という観点から研究したものである。 背景としては,ワクチンを普及し,SARS-CoV-2 に対する治療法を開発するためにあらゆる努力が払われてきた・・・

2022.10.20
メディカルハーブの科学論文を読む 第二回:介入研究・リサーチクエスチョンの構造化

メディカルハーブについての理解を深め、より効果的で安全なハーブの活用につなげるためには、研究により導き出されたエビデンス(科学的根拠)を正しく捉えることはとても重要です。 前回は、まずメディカルハーブの研究や研究情報の現状の把握や、行われている研究が内容によってどのように分類され・・・

2022.10.10
セージの様々な有用成分

聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。

2022.10.04