研究トピックス

風邪発症時のビタミンCとD、亜鉛、エキナセアの免疫相互作用(物理的バリア、自然免疫、適応免疫)の重要な役目

海外旅行の風邪にはエルダーベリー 風邪に効くハーブは、エキナセアやエルダーフラワーなどが挙げられます。2017年3月のオーストラリアの論文(①参照)では、エルダーベリーは、海外旅行中の風邪の重症度と罹患期間を減少することがわかりました。飛行機は気圧や温度の変化で、体調を崩しがちで・・・

2020.12.30
自然の万能ヒーラー、ティートリーの抗菌作用

はじめに ティートリー(学名:Melaleuca alternifolia、フトモモ科コバノブラシノキ属)はオーストラリアのニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の、低地の沼沢地、または、亜熱帯の沿岸地で自生する高木です。その地に古くから住む先住民のアボリジニは、すりつぶし・・・

2020.12.26
フィトエストロゲンとしての植物リグナンと腸内細菌〜作用の発現には腸内細菌による代謝が必要〜

フィトエストロゲンとは植物が生合成する物質のうち,摂取した生物の体内で内分泌された女性ホルモンのような機能を有する物質のことをいい,摂取するヒトにとっては外因性エストロゲンということになる。作用としてはエストロゲン様,抗エストロゲン様作用を有し体内環境により,相反する方向での作用・・・

2020.12.17
花の観賞は心身のストレスを緩和する〜“花の癒し効果”を実証(農研機構)

 ストレスを与えた実験参加者に花の画像を見せると、ネガティブな情動が減少し、ストレスにより上昇した血圧やストレスホルモンの値が低下しました。本成果により“花の癒し効果”が心理的、生理的、脳科学的に実証されました。  実験参加者に不快な画像を見せて心的ストレスを負荷し、その後、花の・・・

2020.11.01
フラボノイドの豊富な果物の摂取と虚血性心疾患の発症リスクとの関連(国立がん研究センター社会と健康研究センター)

フラボノイドは、果実、お茶、チョコレート、ナッツや赤ワインなどに多く含まれるポリフェノールの一種です。これまで動物を用いた研究では、フラボノイドやフラボノイドの豊富な果物が血管内皮を保護することや、血清脂質を改善させることなどが報告されています。欧米の疫学研究では、フラボノイドの・・・

2020.11.01
飲んでも塗っても、創傷治癒にカレンデュラ 〜 コラーゲンを構成するヒドロキシプロリン増加、外傷部位の上⽪化が促進〜

鮮やかな⻩橙⾊で美しく咲くカレンデュラ(キク科キンセンカ属 ポットマリーゴールド Calendula officinalis)の花は,古くから傷ついた⽪膚を癒してくれるハーブとして好まれてきた。カレンデュラの活⽤にはバームのように⽪膚に塗布する外⽤と内服が考えられる。今回紹介する・・・

2020.10.01
美肌効果の高い身近なハーブに関する海外での最新研究論文情報

肌によいハーブといえば……? 肌によいハーブというと、どのようなハーブが思い浮かぶでしょうか。代表的なところでは、豊富なカロテノイド により皮膚や粘膜の修復作用のあるカレンデュラ(Calendula officinalis)、高い消炎作用により肌荒れなどの皮膚トラブルに使われるジ・・・

2020.09.16
自然物の社会経済的影響の調査:バラ

工業用に栽培している主要なバラは、ロサ・ダマスケナ(Rosa Domascena Miller)、ロサ・ケンティフォリア(Rosa Centifolia)、小さい白色のロサ・アルバ(Rosso Alba)、ロサ•ルゴサ(Rose Rugosa)です。 これらのバラは今日、イラン、・・・

2019.03.15
2017年アメリカにおけるハーブサプリメントの売上

(原題:“Herbal Supplement Sales in US Increase 8.5% in 2017,Topping $8 Billion. “ HerbalGram 2018年秋号掲載) 2017年全体の売上 アメリカの市場調査会社とニュートリションビジ・・・

2018.12.05
よい眠りを誘うのはローズマリー?

ハーブと眠りとの関係について、これまでセントジョンズワートやバレリアンなど、世界中で臨床研究が行われてきました。 2018年2月に発表された論文では、新たに1つのハーブ「ローズマリー」が加わることになりました。イランで行われた研究(右囲み参照)で、睡眠の他、記憶力、不安緩和につい・・・

2018.06.01