研究トピックス

ゴツコラの認知機能改善には,抗酸化応答に関する海馬や前頭前野でのシグナル伝達を促進が関与

ゴツコラ(セリ科ツボクサ 壺草Centella Asiatica)は,朝鮮半島,中国から熱帯アジア,南アフリカ,アメリカに分布,日本でも関東以西,琉球,小笠原に分布している。日本での「壺草」という名の坪は庭の意,庭や道端に生える植物を意味しているそうで,ちょうど今、夏の時期には,・・・

2021.06.25
日焼け防止にブラックベリー,ラズベリー果実〜 SPFと抗酸化活性は? 〜

ブラックベリー(バラ科Rubus fruticosus),ラズベリー(バラ科Rubus idaeus)はそれぞれ黒紫色,赤紫色の果実をならせ,抗酸化作用の大きいアントシアニンなどのフラボノイドやフェノール類を多く含み,美味しく健やかさをもたらす食べ物として多くの人に親しまれている・・・

2021.05.25
ginger powder in silver canister
がんの化学療法による悪心・嘔吐におけるジンジャーの有効性

ジンジャー(Zingiber officinalis)は我々の生活の中で最も身近なメディカルハーブだ。制吐作用を持つジンジャーのがんの化学療法による悪心・嘔吐における有効性についての試験が近年いくつも行われている。 乳がん患者ついてジンジャーの有効性を調査した9つのランダム化比較・・・

2021.05.06
不眠だけでなく頭痛にもバレリアン

不眠に人気のバレリアンの根は、鎮静・鎮痙、抗不安、および抗うつ作用などを持つため、海外では不眠の他に、不安症やうつ、不安・痛み・不眠などを伴う月経困難症、生理前症候群、更年期などにも用いられる。 バレリアンの睡眠障害以外での利用については、この他に、過去に偏頭痛における効果も認め・・・

2021.04.30
EU(欧州連合)で胃腸障害のために伝統的に使用されているハーブの有効性 〜 フィトケミカルと腸内細菌叢との関わりは? 〜

多くのハーブは,伝統的に胃腸障害の治療に使用されてきた。欧州医薬品庁のハーブ医薬品委員会(HMPC)が発表したモノグラフによると,現在,EUでは,従来の使用に基づく胃腸障害の治療に44の薬用植物が推奨されているという。主な適応症は,消化不良や過敏性腸症候群(IBS)などの機能性お・・・

2021.04.15
オメガ-3系脂肪酸は運動後の心拍数の回復を助ける?

血中オメガ – 3系脂肪酸が高い人は、最大運動負荷後の心拍数の低下(回復)が早いようだ、という米国クーパー研究所と脂肪酸研究所からの報告。 研究チームは、米国ダラスの診療所で10年にわたって健康診断を受診した13,912名の健康な男女のデータを解析した。ここには、トレ・・・

2021.04.05
ミツバチ産品の新たな抗アレルギー効果を発見(北海道大)

ミツバチ産品の一つであるプロポリスが、好塩基球の活性化を抑制し食物アレルギー反応を抑えることを見出しました。 プロポリスを好塩基球に添加し、活性化の変化を観察したところ、IgE依存性のサイトカイン産生が減少しました。 https://www.hokudai.ac.jp/news/・・・

2021.04.05
2021年1月13日、オーストラリア TGA ( Therapeutic Goods Administration ) がトチュウ摂取によるラテックスアレルギーについて注意喚起。

オーストラリアTGAは、ラテックスアレルギーやラテックス過敏症の人がトチュウ(杜仲、Eucommia ulmoides、別名Du- ZhongまたはTu-chung)含有製品を摂取することによってアレルギー反応を生じる可能性があるとして注意喚起を公表、ラテックスアレルギーやラテッ・・・

2021.04.05
「ルイボス」安全性 : 医薬品等との相互作用

急性骨髄性白血病のため同種造血幹細胞移植を受け、急性移植片対宿主病(GVHD)予防のためにタクロリムス(免疫抑制剤 : CYP3A4、CYP3A5 基質)、メトトレキサート(抗がん剤)服用中に GVHD を生じたが、プレドニゾロン(抗炎症薬 : CYP3A 基質)で寛解し、タクロ・・・

2021.04.04
主要栄養素の供給量から寿命が予測できる ?

世界各国の主要栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂質)の供給状況は、各年代での死亡リスクに関連しているようだ、という豪州シドニー大学からの研究報告。 2016年までのデータから栄養不足の証拠が蔓延していることが分かったという。特に、たんぱく質の供給が問題であり、「最適」な供給は世代に・・・

2021.04.04