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メディカルハーブ事典
日本のハーブ:エンジュとカイカ

 エンジュの蕾は槐花(カイカ)として、止血薬として用いられている。カイカからルチンを抽出する実験で、黄色の結晶が取れた喜びは忘れられない。カイカは日本局外規格集に収載されている生薬である。  カイカはエンジュ Sophora japonica Linné (マメ科)の蕾である。性・・・

2024.11.15
介護に役立つメディカルハーブ

「 クミスクチン 」 【  学 名   】Orthosiphon stamineus 【  科 名   】シソ科 【使用部位】葉 【主要成分】カリウム、脂溶性フラボン(シネンセチン)、フィトステロール(β-シトステロール) 【  ・・・

2024.11.08
イチョウ:介護に役立つハーブを学ぶ

【学名】 Ginkgo biloba L. 【科名】 イチョウ科 【使用部位】 葉 【主要成分】 フラボノイド配糖体、テルペンラクトン(ギンコライド、ビロバリド)、バイフラボン(2重分子フラボン)、ギンコール酸 【作用】 血小板活性化、血液循環促進、血管保護、抗酸化 【適応】 認・・・

2024.11.01
植物たちが秘める健康力:〜日本人の長寿を支える“チャ(茶)の力”〜

 “和食パワー”を支える食材として、おコメ、ダイズに続き、今回は、チャ(茶)を取り上げます。これは、ツバキ科の植物で、中国が原産地です。日本には、平安時代に、遣唐使によりもたらされました。学名は「カメリア シネンシス」で、「カメリア」は、ツバキ属であることを示し、ツバキをヨーロッ・・・

2024.10.25
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学:聖ヒルデガルト療法のキーワードとレシピ 最新研究

 春、イースター(復活祭)10日前にヒルデガルト療法メニューのあるオーガニックホテルやクアハウス、治療院などで春季断食プログラムが開かれます。カトリック中央協議会によると「大斎:1日に1回だけの十分な食事とそのほかに朝ともう1回わずかな食事をとることができ、満18歳以上満60歳未・・・

2024.10.18
第2弾 ハーブで減塩 食環境の改善のすすめ

 厚生労働省では2022年3月、産学官の協力を得ながら、国民に向けて食生活の改善を行うために「健康的で持続可能な食環境イニシアチブ」事業を設置しました。この事業では、日本が注力し取り組むべき主な栄養課題として、「食塩の過剰摂取」・「若年女性のやせ」・「経済格差に伴う栄養格差」の3・・・

2024.10.11
イチョウの植物学と栽培

分類・名称 分類  「イチョウ」( Ginkgo biloba L.)は、近縁種が全て絶滅しており、1種だけが現存しています。  植物分類体系によって分類が異なりますが、かつての新エングラー体系では、裸子植物門、イチョウ綱にイチョウ1種が分類されています。一方、Worl・・・

2024.10.04
日本のハーブ:ハマビシとシツリシ

ハマビシTribulus terrestrisは、海岸性の植物と思われていたが、モンゴルのウランバートルの郊外の草原で、地べたに這いつくばって咲いているハマビシを見つけ驚いた。世界での分布は、海岸だけでなく、内陸の草原や砂地も含まれていた。 ハマビシの実はシツリシ(蒺藜子)と呼ば・・・

2024.02.05
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学:聖ヒルデガルト祭と日本でのイベント開催

聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。

2024.02.05
植物たちが秘める健康力 :日本人の長寿を支える植物

2023年7月、厚生労働省により、2022年の平均寿命が発表されました。それによると、男性は81.05歳、女性は87.09歳でした。前年より、男女とも少し下がりましたが、世界の平均寿命の順位では、日本がトップクラスであることに変わりはありません。日本人の長寿を支える背景として、主・・・

2024.02.04