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メディカルハーブ事典
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(12) 環境と瀉血

古代そして中世の医学を調べていると、古代ギリシャ、エンペドクレスの唱える「世界は四元素から成り立ち、その性質をもつ四体液説」という自然観と、「ノンナチュラリア(ノンナチュラルズ)人の健康状態を左右する6つの環境要因(six non-naturals)①大気・水・地、②食べ物と飲み・・・

2022.05.16
南の島の蔓性植物

今回は本土では見ることの少ない八重山独特の蔓つる性植物をたずねてみましょう。 ●ヒスイカズラ 長さ20m以上にも伸びる蔓性のヒスイカズラ。植物とは思えない翡翠色をした独特の形状の花を一房に150ほど下垂させ、藤棚のように周囲を埋め尽くします。フィリピンのルソン島周辺が原産ですが、・・・

2022.05.15
菊花

キクは、3,000年前から薬として使用されてきた。日本には平安時代に遣唐使によって持ち込まれたとされている。中国からもたらされたキクは、江戸時代に園芸品種として改良され、江戸菊、佐賀菊、肥後菊等が知られている。

2022.05.15
日本のハーブの魅力: 風土がはぐくんだ自然からの贈りもの

地形の変化に富み、四季に恵まれた日本には、数多くのハーブが存在します。先人たちは身近なハーブとどのように向き合ってきたのか、紐解いていきましょう。 日本人と薬用植物 有史以前から、人類は身近な動植物や鉱物を病気やけがの治療に用い、その積み重ねの中で医薬が発展してきました。日本の伝・・・

2022.04.26
織物製品に色をそえる植物

八重山の伝統工芸品といえば木綿のミンサー織りや苧麻(カラムシ)を使った八重山上布、イトバショウで織った芭蕉布などがあります。今回はそんな織物製品に色をそえる植物を巡ってみましょう。 南の島の植物 #工芸 竹富町を中心に作られていたミンサー織りは、現在では石垣島でも織られています。・・・

2022.01.01
ハーブ療法の母・聖ヒルデガルトの自然学(11)聖なる治療

聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。

2022.01.01
ヒオウギと射干(ヤカン)

山地の草原を歩いているとき、黄赤色のすくっと立った花を見かけた。周りが緑色なのでひときわ目立つ。この花がヒオウギであった。秋になると真っ黒な種を付けていた。ヒオウギは根茎が薬用である。 ヒオウギの特徴 ヒオウギは、根茎は短く、匍匐枝は出ない。茎は高さ1〜1.5m、下方葉は左右2列・・・

2022.01.01
Plant Doctorエゾウコギの植物学と栽培

今回は、エゾウコギの特徴や栽培方法などを、植物学の視点で解説します。 分類・名称 分類 エゾウコギ(Eleutherococcus senticosus (Rupr. & Maxim.) Maxim)はウコギ科(Araliaceae)ウコギ(エレウテロコックス)属(Ele・・・

2021.12.31
ストレス管理に有効なメディカルハーブ

「 パナックス 」 【 学 名 】Panax ginseng 【 科名 】ウコギ科 【使用部位】根、根茎 【主要成分】 サポニン(ジンセノシド)、精油(リモネン、テルピネオール)、アセチレン化合物(パナキシノール) 【 作 用 】アダプトゲン、強壮、新陳代謝促進 【 適 応 】心・・・

2021.12.22
ハッカクレン

ハッカクレンはメギ科植物である。メギ科植物は木本性のメギの他に花の形の異なった植物がある。薬用で代表的なものがイカリソウである。ガク片が突起して錨のようになる。山地性のサンカヨウ、トガクシショウマ、ルイヨウボタン、ナンブソウなどがある。寺林 進博士は花の形の変異を研究し、花の維管・・・

2021.09.07