研究論文

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、2024年度 個人会員年会費, 個人会員:新規入会申込 or 2024年8月検定合格者 新規入会申込(入会金・初年度年会費)を購入してサインアップしてください。
2024.02.05
シナモン・ケイヒの産地による成分の違いについて

はじめに  植物は様々な化学成分を創り出しています。私たちは、この植物が作り出す化学成分を生活の中で上手に活用してきました。例えば、私たちが普段使用している医薬品の中には植物成分をそのまま、あるいは少しだけ有機化学的に形(化学構造)を変えたものが多くあります。医薬品以外にも食品添・・・

鈴木龍一郎

城西大学薬学部薬科学科准教授
2023.10.06
生薬ニンジンについて

ウコギ科のPanax属植物は、北半球の冷涼な地域に分布しており(図1)、ロシア沿海州・中国東北地方・朝鮮半島を原産とするPanax ginseng(オタネニンジン)をはじめとして、我が国にも自生するP. japonicus(トチバニンジン)、北米東部原産のP. quinquefo・・・

田中謙/西殿悠人

立命館大学薬学部教授/立命館大学薬学部専門研究員
クロモジ属植物の多様性と植林活動について

聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。

渡邊高志

熊本大学大学院生命科学研究部 薬用植物学分野教授
セージの様々な有用成分

聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。

永尾雅哉

京都大学大学院 生命科学研究科 教授 農学部食品生物科学科 兼担
2022.07.20
ラベンダーの多様性:精油の効果を最大限に活用するために

はじめに 「生物多様性(Biological Diversity)」という言葉を耳にする機会が増えてきた。地球上の生物がバラエティに富んでいることを意味する言葉として広まっている。 “ラベンダー”は、地中海沿岸を原産とするシソ科(Lamiaceae)の常緑生低木であるが、ラバンデ・・・

高橋瑞穂

東邦大学薬学部 医療薬学教育センター 社会薬学研究室 講師
2022.05.18
ハーブ成分による上皮タイトジャンクション制御とその応用

  ペプチド・タンパク質や核酸を主成分とする「バイオ医薬品」は、その標的特異性と薬効の高さから市場規模を急速に拡大している。実際、2020年の世界医薬品売上高トップ100のうちほぼ半数を占めており、この傾向は今後も続くと考えられる。 バイオ医薬品は高分子量かつ高親水性のため、皮膚・・・

南雲陽子

筑波大学生命環境系 助教
2021.06.10
クスノキオイルの蚊に対する忌避作用

健康な生活を送るためには、腸内環境が重要であることが最近の研究で多く報告されてきています。例えば腸内環境は、下痢・便秘をはじめとして、免疫力、皮膚バリア機能、神経伝達物質の増加、老化への影響などが明らかにされています。腸内の状態を良好に保つ活動を意味する「腸活」という言葉も、よく耳にするようになりました。

徳田誠

佐賀大学農学部 システム生態学分野 准教授
2020.12.15
女性の健康とチェストツリー (チェストベリー)

チェストツリー(chaste treeシソ科ハマゴウ属Vitex agnus-castusセイヨウニンジンボク)は地中海沿岸から西アジアに自生する低木です。主に海浜に自生し、葉は掌状で、初夏の頃に青い小花を房状に咲かせ、花も葉も実 も特徴ある芳香をもっています。このチェストツリー・・・

村上 志緒

日本メディカルハーブ協会 理事・ 学術委員会委員長 株式会社トトラボ代表
2020.10.26
自然の万能ヒーラー、ティートリーの抗菌作用

はじめに ティートリー(学名:Melaleuca alternifolia、フトモモ科コバノブラシノキ属)はオーストラリアのニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州の、低地の沼沢地、または、亜熱帯の沿岸地で自生する高木です。その地に古くから住む先住民のアボリジニは、すりつぶし・・・

河野 加奈恵

ナチュロパス 日本メディカルハーブ協会認定 ハーバルセラピスト Wellness Roots代表
2020.10.01
食品と医薬品の相互作用

1. はじめに 現在、健康志向が高まっていることに加え医療費の高騰などの事情も加わり、「セルフメディケーション」が注目されている。それに伴いハーブをはじめとしたサプリメントやいわゆる健康食品、あるいはより薬物に近づいた食品である特定保健用食品などの保健機能食品の利用が増加している・・・

須永克佳

城西大学薬学部医療栄養学科薬物療法学講座准教授