イブニングプリムローズ(アカバナ科 Oenothera biennis)の種子から抽出されるイブニングプリムローズオイル(EPO)は、リノール酸とγ-リノレン酸(GLA)を豊富に含む。GLAは抗炎症物質であるプロスタグランジンE1(PGE1)の前駆体として機能し、アラキドン酸(AA)の代謝を阻害して炎症性メディエーター(IL-1β、IL-6、TNF-α)を低下させる。その優れた抗炎症作用が注目され、これまで多くの炎症性疾患に対するEPOの効果を評価する臨床試験が行われている。