キーワード: 『本草綱目啓蒙』

日本のハーブ:ハンゲとカラスビシャク    

1. 半夏と水半夏 半夏ハンゲはカラスビシャクPinellia ternata Breitenbachの根茎で、性状は、やや扁圧された球形~不整形を呈し、径0.7~2.5cm、高さ0.7~1.5cmである。 外面は白色~灰白黄色で、上部には茎の跡がくぼみとなり、その周辺の根の跡は・・・

2023.10.14
フジマメとへンズ

1)フジマメ フジマメ Dolichos lablab Linne (マメ科 Leguminosae)は一年草の蔓植物で、支柱を付けると4〜5mになる。葉は小葉が3枚、無毛である。 扁平な楕円形で、果実は豆果で、扁平な湾曲した楕円形、長さが3〜6cm、先端に花柱が残る。 扁平な楕・・・

2023.01.04
ケンゴシとトシシ

アサガオのツルの巻いた鉢植えを孫が小学校から持ち帰った。15年前からこの鉢を使って、市販の種を植えて育てている。アサガオが教材として使われている理由は、ツルの巻き方を観察し、自然の複雑さを教えることだったのだろう。現在は人工衛星で旅した種が、遺伝的に変異するこの観察を課題とする学・・・

2022.10.02
ハコネシダとクジャクシダ

シダ植物のうち、ホウライシダ属は世界に200種類ほどあるが、多くは世界の各地で薬草にされている。ホウライシダはその例である。 日本には5種類あり、ハコネシダとクジャクシダが薬用にされていた。成分と薬効試験の研究報告は多い。これによると抗腸不全、抗潰瘍、抗菌、抗腫瘍および抗ウイルス・・・

2022.07.16