キーワード: 国際情報

ダイダイ抽出物と不完全アルカロイドであるP-シネフリンの安全性

A review of the human clinical studies involving Citrus aurantium (bitter orange) extract and its primary protoalkaloid p-synephrine. Stohs ・・・

2013.11.25
ホップで更年期の不快感が軽減?

ホップ(Humulus lupulus L.)の毬花はビールの原料となることが知られており、イソフムロンがビールの苦味成分となる。ビール以外の目的では、生薬として健胃・鎮静作用に用いられてきた。 またヨーロッパではメディカルハーブとして不眠や女性疾患に使われてきた歴史がある。ホッ・・・

2013.10.25
クルクミン(ウコンの主成分)はアルツハイマー治療には効果なし

カレーのスパイスであり、肝臓の働きを助け、二日酔い予防効果があるとして、ウコンは認知されている。そのウコンの主成分であるクルクミンにアルツハイマー病の予防効果があるとして注目され、多くの基礎研究や臨床試験が行われている。 アルツハイマー病の病因として、脳内でのアミロイドβタンパク・・・

2013.10.03
EUのNature-Bases Researchについて

1緒言 当該記事では、2012年10月4日に発出された遺伝資源へのアクセスと利益配分についての、欧州議会/理事会規則案を受け、その重要なポイントについて紹介と解説を行っている。 本書は、この訳文ではなく、記事の内容を踏まえて、背景、現在の欧州及び本邦における状況について、各種関連・・・

2013.06.26
英国医薬品庁の「12 歳以下の子どもへのエキナセア使用不可」勧告に対する ABC の見解

Lindsay Stafford Mader (2012) “UK and Irish Governments’ Echinacea Warning Criticized”, ABC 2012 年8 月、英国医薬品庁(the Medicines and Healthc・・・

2013.04.11
ショウガの医療応用について考える

多くのがん患者にとって、化学療法の副作用の一つである吐き気は大きな問題となっています。そこで吐き気を抑えるために5-HT3受容体拮抗薬、あるいはドパミン受容体拮抗薬と言われる制吐薬が一般的に使用されます。 ところが、これらの薬でも余り効果が見られない場合があります。そのような場合・・・

2013.03.26
代替医療への攻撃:有意義それとも魔女狩り?

FSM(Friends of Science in Medicine:医療における科学の信奉者)というグループによって、代替医療に関する大学の履修課程を閉鎖に追い込む組織的な運動がオーストラリアで広まってきています。大学で彼らが「疑似科学」と呼ぶものを止めさせようとしています。F・・・

2013.01.15
クルクミンの結腸および直腸腫瘍予防効果についての論文紹介

今回紹介する論文の当該臨床試験で、クルクミンの抗腫瘍に対する効果の有効性が示唆されました。ですが、まだ臨床でのデータは乏しく、作用機序は明確にはされていません。有効性が示唆されたクルクミンの投与量は、4g/日と非常に多く(販売されているウコン飲料に含まれるクルクミンは30~40m・・・

2012.12.21
クルクミンで糖尿病を予防する

この論文は、2型糖尿病の予防にクルクミンが効果的であるという報告です。このような「予防」に関する情報が出ると、一体どのタイミングから対策を始めたら予防になるのだろうと思われる方もいらっしゃるでしょう。完全に健康な状態から疾患を意識した生活を送ることが予防としてはベストなのでしょう・・・

2012.12.05
大麻(ヘンプ)について

イントロダクション 太古の時代から大麻(Cannabis sativa L.)の種子は、旧文化での貴重な栄養源として世界中で重宝されており(文献1)、中国、オーストラリア、ヨーロッパなどでは第二次世界大戦まで飢餓時の食物として用いられてきまし た。(文献2)向精神作用を有さないC・・・

2012.11.20