キーワード: 大場 秀章

テオフラストス–ディオスクリデス–プリニウス

西ローマ帝国の滅した西暦476年からビザンツ帝国が滅んだ1453年までの約千年を中世と呼ぶことを再三書いた。中世以前の自然や植物の理解が、中世間のキリスト教的審判に晒され多くで曲解が進んだ。中世末期に興ったルネサンス運動は、ギリシア・ローマの昔に戻り変節を撤回し、また謙虚に自然そ・・・

2021.08.06
中世ヨーロッパとメディカルハーブ

中世とその動向 西ローマ帝国が滅亡した476年から東ローマ帝国の滅亡に至る1453年までを中世と呼ぶ。ルネサンス期の人文主義者は、中世を彼らが文明の理想とする古代ギリシア・ローマが消滅するに至った暗黒時代ととらえた。この中世のメディカルハーブの受容状況と変貌は本連載でも多少取り上・・・

2021.08.05
メディカルハーブの誕生 (1)

メディカルハーブはいつ頃、その利用が始まり、治療薬として確立していったのだろうか。ひとくちにメディカルハーブといっても多種多様であり、その起源をひとつにまた、ひとりの人物に絞り込むことはできないかもしれない。今回はこの問題にメスを入れてみることにしよう。 個人的な体験だが、最初の・・・

2020.12.01