今年6月に、アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)の治療薬として、「アデュカヌマブ」が米国食品医薬品局により承認されて、話題となりました。 アルツハイマー病は、「アミロイドβ(ベータ)」という物質が、数十年をかけて、脳に蓄積することが原因とされ、その蓄積を遅延させることがこの・・・
植物たちがつくりだす物質、特に活性酸素の害を消去する抗酸化物質が、私たち人間の健康を守ってくれていることを、この連載で説明してきました。今回は、植物がつくりだす香りのはたらきについて紹介します。
前々号では、抗酸化物質の代表であるポリフェノール、前号では、老化を防止し、疲労を回復し、視力を保つことなどに有効に働くことが期待されるカロテノイドを紹介しました。今回は、抗酸化物質である、ビタミンCとビタミンEを取り上げます。 ビタミンC 発見のきっかけは、“壊血病” ビタミンC・・・
前回は、抗酸化物質の代表であるポリフェノールが、心臓病と認知症を予防し、また、腸内細菌へ働きかけることで私たちの健康に貢献していることを説明しました。今回は、ポリフェノールと並んで、老化を防止し、疲労を回復し、視力を保つことなどに有効に働くことが期待されるカロテノイドを紹介します・・・
「私たち人間と比べると、植物の命はとるに足らない小さなものと思われがちです。しかし、植物たちは、私たちと同じしくみで生きており、同じ悩みをもち、その悩みを克服するために日々頑張っています」と、講演会などでお話しすることがあります。すると、「私たち人間と植物たちとの同じ悩みとは、何・・・
Program1 「植物たちはすごい!」(甲南大学特別客員教授 田中 修 氏) 田中修先生の著書のひとつ「不思議の植物学」を初めて読んだのは、もう何年も前の事です。その時はたくさんの不思議にただ驚くばかりでしたが、今回、先生の講演を聞いて、改めて植物のすごさに感服しました。現代の・・・
先日行われたメディカルハーブベーシックセミナーin北海道に参加させて頂きました。 プログラム1『植物たちはすごい!』の田中修先生はとても親しみやすみ口調で、講演が始まるとさっそく会場を和ませて下さっていました。 まず始めに印象に残ったのが『環境を知ることは身近な植物を知ること』と・・・
田中修 著 『植物は人類最強の相棒である』 発行 PHP研究所 新書判280ページ(うち16ページ口絵) ISBN 978-4-569-81879-5 定価907円(税込) 《内容紹介》 『植物はすごい』(中公新書)で「からだを守って生きる」という視点から植物の「すごさ」を紹介し・・・