多くの植物たちが、私たちの健康を支えてくれています。それらの中に、「病気から命を救った」という言い伝えをもつ野菜や果実があります。今回は、それら3種類の植物を紹介します。 「王様の食べる野菜」とは? アラビア語で、「ムルキーヤ」とよばれ、「ムルヘイヤ」と転訛して、現在の植物名にな・・・
医学の父、薬学の父といわれるガレノスは、しばしばヒポクラテスは善、ガレノスは悪として語られることが多いのです。そう思ってガレノスの文献を読んでいくと、1800年前にこれほど熱心に学び、人体を綿密に調べ、実験をし、記録をとり、薬草を収集し、分け隔てなく患者を治療した、そのような驚く・・・
聖ヒルデガルトの遺産の一つに音楽があります。彼女の音楽は旋法に基づいたグレゴリオ聖歌などに比べると独創感にあふれ、神秘性に満ちています。
風邪で咳が出て、顔が赤くなったことがあった。薦められた漢方薬が麦門冬湯であった。早速自分で調剤して自分で飲んだところ、咳は止まり顔も赤味がなくなった。麦門冬湯の構成生薬は、麦門冬、半夏、人参、粳米、大棗、甘草の6種で、緩和な生薬が配合されているだけで、劇的に効くことが不思議であっ・・・
ヒポクラテスほど世界で有名な医者はいません。しかし、その姿を追おうとするとなかなか理解ができません。 というのも、ヒポクラテスの姿は『ヒポクラテス集典』と呼ばれる複数の文書から推測されているからです。しかし、どの著作がヒポクラテスの自書なのかはわからず、多くが息子や弟子たちが書い・・・
日本で副作用を起こした試料の分析結果 細辛(サイシン)は、ウスバサイシンの全草を乾燥したものであった。1992年、ベルギーでアリストロキア酸の腎臓障害が報告されたので、ウマノスズクサ科植物の成分が分析され、ウスバサイシンの地上部の葉と葉柄にアリストロキア酸が含有されていると判明し・・・
昨年、いろいろな植物が話題になりましたが、その中に、私たちの健康にかかわるものがいくつかありました。今回は、それらの中から、話題となった植物の三つの成分を紹介します。 ケルセチンが認知機能の維持に有効! 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の生物系特定産業技・・・
1)フジマメ フジマメ Dolichos lablab Linne (マメ科 Leguminosae)は一年草の蔓植物で、支柱を付けると4〜5mになる。葉は小葉が3枚、無毛である。 扁平な楕円形で、果実は豆果で、扁平な湾曲した楕円形、長さが3〜6cm、先端に花柱が残る。 扁平な楕・・・
『薬物誌』第1巻序では先行する薬物学者を二分する。 前半のビテュニアのイオラス、タレントゥムのヘラクレイデスに対しては、テオプラストスのような植物自体に関する記述のないこと、クラテウアスとアンドレアスに関してはその事項に見落としのあることを指摘しているが、概ね肯定的に評価する。 ・・・